2017年03月17日

仏さんに惚れ込んで。。。59-4 岡崎・滝山寺 帝釈天

 滝山寺の宝物殿の続きです。これまでは運営造像の3体のうち中央の聖観音と右の梵天を書きました。今回は向かって左の帝釈天です。

 帝釈天といえば、映画”寅さん”で有名な、東京・葛飾・柴又の帝釈天が思い起こされます。昔、浪人中に予備校に通ってましたが、そこは帝釈天からそんなに遠いところではなかったし、同じクラスに帝釈天から通っているのもいたのに、それから大学に入ってから4年の間にも、一度も帝釈天に行っていないのです。一度松戸に行く時に京成電車で帝釈天の駅を通り過ぎたくらいかなぁ。そんな帝釈天の思い出です。

 帝釈天て一体どんな仏さんなのか。ネットで調べて見た。これもインドの神様。まぁインド生まれのお釈迦様のことなので、取り巻きにインドの神様がいっぱいいるのは理解できるんだけど、この滝山寺の帝釈天の衣服というと、どう見ても古代中国の武士の甲冑姿なんだよねぇ。まぁ、多くの寺の四天王やら十二神将やら、なんたらかんたら武士の格好しているのはかっちゅを見にまとっている。多分に唐の時代の流れ、つまりは平安の頃は中国は唐だったから、その時代の影響を受けているのは理解はできるのだが、私の感覚から行けば、インドと中国を一緒くたにして、それを日本人向けにしたごった煮の仏さんということになる。
 なぜ、唐の時代の甲冑?なんておことを思ったか?最近、テレビで中国歴史ドラマをよく見る。唐や随などの時代ものをやる、そこで出てくる兵士の格好が日本のほとさんの守護している四天王やら十二神将という格好なのだ。どうでもいいことだけど・・・・

 さて、この滝山寺の帝釈天。右足を見ると歩き出そうとしている?膝を少し曲げている。でも、両足揃ってんだよ。無理しているなぁ。それに、顔は色こそ違うが表情は、聖観音や梵天と同じ無表情。なので、とんでもなく違和感があるんだ。
 東大寺の仁王門のあの迫力のある表情が全くない。なので、この帝釈天は何を表しているのか、疑問。もっとも、この3体、みんな無表情で違和感いっぱいなんです。
 それともう一つ疑問点。この帝釈天も三眼なんですねぇ。三眼の帝釈天を調べて見たけど、この滝山寺くらいしか見つからなかった。インドの神様で帝釈天にあたる”インドラ”にも三眼と記述を見つけることができなかった。これは一体なぜ?なぜ三眼にしなければならなかったのか?これは是非知りたい。

 本当に、運慶や湛慶は、こんな無表情の疑問の多い仏さんを作ったのだろうか?  

Posted by 生田 at 20:38Comments(0)TrackBack(0)寺と信仰

2017年03月17日

涙、涙の1日

 朝起きた、今日は木彫りに行く日だ。もう7寺だよ、慌てて食事して、済ますものを済ませて、さて出かける用意をと思ったところで、鼻から水が。。。。。半をかんだ。うっすらと血が混じっている。えっ????それに目が腫れている、かゆい、涙が出てきた。そこで思いっきりくしゃみ!!!!!
 
 早速、点鼻薬を使い、目薬をさして。鼻水と涙とくしゃみが収まるのを待って。。。。

 出発予定を15分も遅くなってしまった。目的地に着いた。車を降りた、ちょっと風が冷たい。それを押して、木彫りの会場に。木彫りを恥じめた。目が潤んで、刃物が見づらい。困るなぁ。。。それに時折くしゃみが出そうにも。

 なんとか3時間立った。
 昼飯食いに徳重のヒルズに。図書館に本を返しにいったら、休みだって。ラーメン食べて、その後で床屋さんにいって髪の毛を短くしてもらって家に帰ってきたが、目が潤んでいる、目薬さしてもかゆい。

 今も、かゆいし、涙が。幸い花は止まった。でも鼻の穴、かゆいヨォ。  

Posted by 生田 at 17:17Comments(0)TrackBack(0)今日の日

2017年03月17日

仏さんに惚れ込んで。。。59-3 岡崎・滝山寺 梵天

 岡崎市の滝山寺の重要文化財、運慶作の聖観音に続いて、その脇侍の2体の仏像、向かって右の梵天と左の帝釈天についての感想を書こうとしてます。
 見てから丸い1日経って、あたまの中の記憶が薄れている部分もあるが、画像を見て思い出しながら書いていく。

 実は、帝釈天やら梵天という仏像への興味をほとんど持たない私です。たとえ仏師が運慶であろうと誰であろうと興味は本当にないといっていい。しかし、こうして目の前に凛と立っておられるのなら、じっくり見させていただかないわけにはいかないのだ。(50年も前に、大学の古美研でもこんな気持ちがあれば、今頃はもっともっといい仏像への想いがかけたと思うのだが・・・)
 
 まずは、向かって右の梵天さん。4面4臂という体をしている。私にはこの4面4臂という仏像は、興味がないから余計にだけど、他には全く見たことがない。ネットで調べたら、梵天は、もともと4面4臂だとある。へぇ。。。。。勉強しておかないといかんなぁ。。
 梵天は、元はインドの神様だと聞くが、この滝山寺の梵天山は、そんなイメージは全くないなぁ。ただ、4面ともに三目という異様な顔のはずなんですが、真ん中・眉間のところにあるのは縦長(通常の目を90度回転させたもの)についているのでただの飾りにしか見えないのはなぁ?目が目に見えないんだよな。
 この梵天さんも、聖観音と同様に顔、体が白くて、やっぱり異様です。それに腰をくねらせているから、聖観音以上に艶かしく思える。どうして、こんなに艶かしくしたんだろ?本当に運慶もしくは湛慶がこのイメージで作り上げたんだろうか?
 腰をひねって動きがあるかのような作りだが、顔が静止している。正直このバランスの悪さには気持ち悪さを感じるほど。なんでだろうなぁ。。。

 この梵天さんも、足元が、まぁ下半身がやはり保存状態が良くない。足元は指が欠けているし、蓮台にしても下半身の衣にしても、肩がけの衣の保存状態に比べると彩色も禿げたというのではなく、かなり荒い塗りに思えて、修復をしたのなら修復自体が悪いと思う。聖観音も右の帝釈天も同じようだから、何か原因があるのかと疑うのだ。
 
 私は、自分で仏さんを彫るようにはなったが、手の数が2本を超えるものは彫ることをしていない。いずれ、何かの時に2本を超える手を持つ仏像を彫ることもあるかと思って、梵天さんの右側に回って、肩、腕の付け根をじっくりと見た。正直、これで済むのか?
 運慶といえば、東大寺の金剛力士像では解剖学を学んだかと思うような筋肉の表現をさせているが、この梵天像にはそういった体の内部を表現することはしていないようだ。やっぱり、施主(発注者)からの何かの依頼事項があったのかなぁ?なんて思ったりもする。
 まぁ、もっとも運慶作品をそんなに多くじっくりと見ているわけではない私には、そんなことを論じる資格はないとは思うが。単に、一仏像愛好家としての興味と疑問ということで。
  

Posted by 生田 at 17:01Comments(0)TrackBack(0)寺と信仰
  
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 トップの写真は、我が家の庭で、鳥達につつかれ実もなくなり枯れ果てた柿の枝です。人生も同じで、仕事仕事で突き回されてここまで来て、落ち着いたら、だんだん枯れていくんだという思いです。  
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