2016年11月19日

仏さんに惚れ込んで。。。29 永観堂 見返り阿弥陀




 いま書いている秋、この時期になると必ずと言って良いくらい話題に上る寺の一つ、京都東山の永観堂(正式には”禅林寺”という)だ。何せ紅葉の色づきが半端ではなく、池の周りは風がなければ本当に一種の極楽、浄土を思い浮かべる人もいることだろう。


一昨年秋の上洛の際に撮ったもの

 この寺を訪れるのは何度目だろうか?言っているようで、余り行っていない気がするのだ。この寺は、浄土宗のてら、卒業した高校と縁の深い寺で、永観堂の隣には姉妹校の東山高校も存在する。なので、中学高校のと気に入っていてもおかしくはないのだが、当時行ったという記憶は全くない。知恩院には行っている。そして狩野派の障壁画を縁のある学校の生徒ということで特別に拝観した。そんな記憶があるが、永観堂がないところを見ると行っていないのだろう。
 たぶん最初に訪れたのは、大学の時に仲間数人と学校をサボって京都に行って、2日目かな、平安神宮あたりから東山に向かって行き、そこで永観堂に入り込んだのではないかと思う。私の記憶の中に、仲間たちと池ノ上の石橋で記念撮影したのが残っている。その石橋が永観堂の池ノ上のものではないかと、思っているのだが、定かではない。
 そのあとの大学の古美研(古美術研究旅行)では行っていないと思う。そのあとはとなると、もうつい最近のこと、いや10年くらい前になるかな?当時大学で教壇に立つことがあって、その時担当した学生たちとおとずれているが、そのときはやはり紅葉に季節で、見返り阿弥陀を拝観するのに1時間近く待たねばならなかったので断念した。
 そしてやっと念願が叶ったのは、一昨年久々に電車で京都に行った折に東山をな南禅寺から北に向かって歩いた際に、訪れた。時間的に早かったことと、平日だったことで、そんなに待つこともなく拝観でき、見返り阿弥陀立像にもお会いすることができた。

 この阿弥陀さんは、首をかなり難しく横に捻って振り返る姿をしている。なんでも僧・永観が行道念仏をしている時に須弥壇の阿弥陀如来が降りてきて、先導して歩き出し、立ち止まった永観を叱るように振り返りざまに「永観遅し」と行ったとか。
 だいたい阿弥陀如来の立像は、来迎を示す場合が多い。この見返り阿弥陀も来迎の目的で歩いてきたのだが永観に出会ってついておいでという感じかなぁ。これは永観はいいとしても、わたしらが阿弥陀さんについて行ってしまったら、浄土に着いたはもう帰れないわってことになるではないか。ワツァ日はそう思うから、念願叶って、見かえり阿弥陀さんに出会った時に「絶対について行きませんから、浄土には行きたくなったら一人で行きますので」と行ったものだ。近くのそれなりの女性が笑っておられたヨォ。

 この阿弥陀如来を進行を離れて見た時、どう行った評価を受けるか?現時点では国宝ではなく重要文化財である。これは、浄土教文化を日本の一時代を築いたものということの評価だと思うが、仏像の美的な面での評価と言えるのか?まぁ平安末期の浄土教隆盛の時に作られた真央あのだろうから、それなりの仏師の作であろう(私が知らないだけ)。この時代の他の阿弥陀仏と比較してどうか?マァマァ、すこぶるいいものとは。。。。。。

 何はともあれ、一風変わった阿弥陀如来ということで、是非一度お会いになってください。そして、紅葉もまた是非一度、話のタネには困らないと思います。

 ついでに、永観堂の前にうどん屋さんがありますが、結構美味しいですよ。(2回行ってます)

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この記事へのコメント
ここのご本尊さまは、首を左にかしげ、ふりむいておられますね。

ほんの少し開かれたお口。お顔全体にただよう穏やかな微笑み。
それは遠い昔、永観律師を励まされた時のまま。

遅れる者を待つ姿勢、思いやり深くまわりをみつめる姿勢、
そして自分自身をかえりみ、人々とともに正しく前へ進む姿勢‥

それはまた、阿弥陀さまの私たちへの想いなのだそうです。

物欲に支配されてる私には、耳が痛いところです。(^_^;)

ライトアップされた夜に行きましたが
心静かに‥声明が生で聴けました

空いてる時に、またゆっくり廻りたいと思いました。
Posted by ナナ at 2016年11月20日 07:35
思い込められたコメントありがとうございます。
あの紅葉は、本当に綺麗でした。ライトアップされた模様を是非見たいと思っています、
またいつか訪れたいと。。。
Posted by 生田生田 at 2016年11月20日 09:48
 

  
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