化石の戯言

　14時間近い初日の行程で疲れているはずなのに、朝の目覚めは結構さわやかだった。やはり見てきたものが命を洗ってくれたというところだろうか。



　8時15分の朝ドラ『ちりとてちん』を見て、その10分くらいにチェックアウト。
　車は、駐車場縫い置いたまま、前日ホテルのフロントで教えられた道順で歩いていく。というのが普通なのだが、私は生来の天邪鬼、目に入ったもので『あれっ』と思う方向に歩く。駐車場に一旦行き、荷物を車の載せた後でまたホテルの入り口の前を通過し、エスカレータを降りるつもりでいたら、ビルの裏側から人が歩いてくる。どうも裏(北)のほうに抜けることが出来るらしい。行ってみようとばかりに、ビルの裏に回ると、そこには階段があり、上っていく。細い道から人が降りてくる。

　その道をまっすぐに北に行くと、昨日車が渋滞していた道路(国道)に出た。これを通って、城のほうに向かって歩き始めた。
　一見突き当たりの交差点で右折する。この辺りが上田の繁華街という感じがする。(違っているかもしれない)　喫茶店はないかときょろきょろしながら歩いたが、名古屋のように喫茶店は多くないようで結局見つけられず、つまりは朝食にありつけず。(ホテルの朝食はやめたから)

　教えられていた交差点で左折する。この通りの先に市役所がある。市役所の手前に小さい鳥居があり、その後ろに紅葉がきれいである。



　市役所の時計は、午前9時を少し回ったところだ。今朝の上田は霧がかかっていたのか、薄ぼんやりとしている、それに非常につめたい、手袋がほしいところだ。首には、スカーフをもってきているので巻いてはいるものの。



　市役所の前を通り過ぎ、突き当りの交差点が上田城に入る入り口の橋である。交差点手前の物産館の女性が、落ち葉をホウキで掃き清めている。
　
　
　
　信号を渡り、入り口の橋を渡り始める。もう目には紅葉が入っているが、右手端の下には外堀がある。高所恐怖症には辛いしぐさだが、見下ろしてみることにした。そこには木々の紅葉と落ちた葉の紅葉がきれいな造形をしていた。


　
　人が歩いている。こんなきれいな環境での散歩とはうらやましい限りだが、はてさて私は毎日の散歩をすることは出来ないだろうなぁ・・・

　橋を渡ると左側に何か施設があり、観光バスが来ている。とはいえ観光客ではない。時間が早すぎるからそう思ったのだが。それを見やって、右の広場に入る。そこに目に入ってきたものが下の写真とトップの写真である。