化石の戯言

　冶部坂を下りきって、突き当りを右に飯田に向かう。明るくなってきたが、車の数も多くなってきている。霧は晴れたわけではない。薄くなったり濃くなったり、明るくなったので見通しは利くが・・・

　飯田に入る手前から、後ろにサーキット仕様＝車体を下げた車がついてくる。追い越したいのかと思ったのだが、なんか静々とついて来る。まあ、この狭い国道では飛ばしてもすぐ前でつかまってしまうから、追い越しの意味はないからかもしれない。
　１５３号線が、飯田バイパスに入った。広く車線が増えたバイパスでも追い越しはせず、ゆっくりと走っていく。へぇ～～という印象だ。かえって私の車のほうが飛ばした印象になるくらいだ。
　飯田ＩＣを通過してある交差点で、びっくりしたことが。黒いものが急に目の前に飛び上がった。道路にあるものが急に跳ね上がった感じで、カラスが道路から飛び立ったのだ。反射神経とは恐ろしいもので思わず急ブレーキを踏んでしまった。幸い後続車がいなくて事故にはならなかったものの、罪なカラスである。

　飯田バイパスは広い道路だが、飯田市街を外れるとまたもとの細い道に戻っていく。そこに通勤ラッシュと重なって予定外の時間を食うことになってしまった。
　飯田市街を越したところに、いつも世話になるＡＰＩＴＡがあるはずなのだが、何をどうしたことか見落としてしまった。何も間違えようもない立地条件の大型店をなぜ見落としたのか、全く理解できないのだが、現実の話である。(ボケとだけは自分で思いたくない)

　霧のせいで、右に見える南アルプス、左の中央アルプスは見えず。本当に遠くはかすんでしまっているのだ。お蔭でただ単に前の車について走っていくだけである。
　
　駒ヶ根に入って『１５３号線』の文字と前の車について右折した。飯田線の跨線橋を渡ると１５３は左折の指示がある。左折して「ん？？」。目の前には新しい道路が延びている。いずれ片側２車線になるのだろうが、現在は１車線のまっすぐな通りだ。建設中のバイパスのようだ。
　いつもは塩尻から名古屋に向かっているので、今の逆方向を向いて走ってくるのだが、毎度バイパスを走らず必ず駒ヶ根の駅の前を通る。そのためこのバイパスを通過するのは初めてということなのだ。きれいだが・・・・



　時間は、出発からもうじき４時間になろうという午前８時１５分前だ。

　しばらく進んでいくと、左側にスーパー『西友』を見つけた。２４時間営業とある。長い時間トイレにも行けなかったので、トイレ休憩をかねて一息つくことに。食事もまともに取っていないので、おにぎりを温かい飲み物を探す。
　この２品、どちらかといえばコンビに向けのもの。スーパーでは探すのに一苦労するもののようだ。

　何とかゲットして、車の中で簡単な朝食。本当に一息ついた。

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　次回は、辰野から岡谷を目指します。