2014年04月06日
木彫り でかいのは難しい
先月初めから彫り始めた円空さんの模刻「十一面観音」さんですが、何せこれまでに彫った中で一番背が高くて厚みがないので不安定。(像高76センチ)
それ以前にこのくらいの大きさになると、慣れていないから彫りづらくて・・・・
以前からでかいのを彫りたいと思っていたので、たまたまいただいた檜の丸太の高さが彫りたいと思っていた十一面観音さんのイメージにぴったりだったので、挑戦をした訳だけど。いやいや慣れないものは恐ろしい。こんなにノミを入れるのに手間取るとは思わなかった。真っすぐの状態でバランスをみながらだと遠くてまっすぐのみが入れられない。逆にすればノミは入るけどバランスをみるのに慣れていないから。。。。横にしたりしてなんとか形を作って荒削り。それから少しずつノミを深く入れこんで。。。。
このくらいの大きさで値を上げていては、この先もっと大きいのを彫るときにはもっと大変になるだろうになぁ。。。
この観音さん。とにかく不安定なのでまともにたてることができない。たてることはできるけど、ちょっとしたことでひっくり返るから思案の末、壁にかけることにした。
写真は今の壁に写真をかけるようにと取り付けている大きな網状のものだけど、そこにかけてみた。手元にあると大きいとは思うけど、壁にかけるとまだまだ大きくはないなぁ。。。
まだ完成ではなくて、十一面観音だから11面の顔があるが、実はこの観音さん12の顔があるんですね。正面のでかい顔のほかに、頭の上の真ん中に化仏の阿弥陀さんが座っていてその周りに10の仏さんの顔がある、つまりこれで12面。
十一面観音さんの顔の数には諸説あるようで、正面を入れて11面のもの、12面のもの、それから上の真ん中の化仏入れないとか入れるとか。今回彫っていて初めて勉強したけど、確たる結論をまだ見ていない。
どこかできちんと勉強しないとなぁ。。。。