2016年12月15日

仏さんに惚れ込んで。。。38 法隆寺 釈迦三尊

 法隆寺、ここは日本の仏教の原点と言われているので、何かにつけ取り扱われる寺だけど、やはり私あも取り上げなくてはいけなくなる。これまで、百済観音と救世観音を取り上げたけど、やはり原点は”釈迦三尊”ではないかと思う。


 飛鳥時代623年の止利仏師の作と聞いている。止利仏師といえば、飛鳥寺の大仏と同じ作者なので、当然のごとく同じような雰囲気のお顔だが、いくぶん和らいだかなぁ。。でも、笑顔には遠いか。
 金堂は、法隆寺の中心的な建造物で、何はともあれ、この寺の中心、つまりこの釈迦三尊が本尊ということになるのだろう。この金堂は、昭和24年に火災にあい国宝の壁画を失っているがそ
の火災でも幸いに釈迦三温は消失を免れている。とはいうものの、過去に数度の火災で、背負い室は免れて入るものの損傷を受けているらしい。しかし、大筋創建当時の雰囲気を保っていると言われている。(創建当時はどんなだっただろう、金ぴかだったのだろうか?)
 
 日本の仏教において、多くの宗教家が法隆寺回帰をしている。まずは原点の聖徳太子に帰るということのようだが、それがどのように影響して各宗派にいかさているのか、となるとかなり難しく、私には疑問が残っている。
 親鸞研究の中で、親鸞が法隆寺に来ていし、夢の中で聖徳太子の示現を受けているのだが、ついぞ仏像が出てこない。私の知識の中で宗教家たちがこの金堂の釈迦三尊について云々したという情報がない。なぜ?文京の原点というのならば、なんらかの思いを述べてもいいように思うのだが。私の読むものの範囲が狭いから、知らないだけなのだろうなぁ。

 目下私が木彫りをしている円空も法隆寺に来て、かなり大きな影響を受けているのだが、その影響に見えるものは釈迦三尊ではないんだなぁ。救世観音を筆頭とする同性の観音像なのではないかと思う。中には蔵王権現もあるのだが、これは仏教の原点とはかなりかけ離れているし、円空の場合は多分にその造形に興味を覚えたのではないかと私は思っている。
 確かにあの救世観音の衣の襞は、造形的には面白いものだよなぁ。その一方で、この者k三尊は、造形的には面白みに欠けるような気がする。

 私は学術論を書くつもりもなしし、美術論を書くつもりもない、ただただその寺仏像について思い立ったことを、書いているときそのときに重たい立ったものを書いているに過ぎないので、色々語弊があるかと思いますが、御容赦のほどを。

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