2017年03月01日

仏さんに惚れ込んで。。。57 浄土寺 阿弥陀三尊

 「仏さんに惚れ込んで・・・」シリーズも57回を迎えた。もっともっとたくさんの寺に行っているから書くことには困らないと思っていたのだが、行きはしたものの仏さんを見ていないから記憶に残って言わないわ、記憶に残っていても取り上げたくないものだったりと、だんだん手詰まりになってきた。
 そこで、シリーズを続けるには条件を「行きたい寺、見たい仏さん」も加えるということにしようと決めたのだ。ということで、今回はその最初に、一番最後に行くべきかと心の中で思う寺、兵庫県小野市の浄土寺の阿弥陀三尊を取り上げることにした。

 仏さんに最初に惚れたというのは、中学校の時の中宮寺で出会った弥勒さん(現在は半跏思惟像と言われている)なのだが、それからなぜだかわからないが長く惚れることもなく、(たぶんに異性に興味を持ちすぎていたからかもな)寺にはよく行くが本堂に崇めることも少なく、だから当然仏さんを見てこないのだな。何しに行った?写真を撮りに行った、仏さんでなくて景色やら建物を。
 それが、ご先祖さんが亡くなって法要のたびに聞かされる念仏に疑問を持って始めた親鸞研究。その生でどうしても行き着く阿弥陀如来の教え。それを知るためにと親鸞の歩いた道を追っかけて見て、その最初に出会ったのが法界寺の阿弥陀如来。ここで本当に惚れてしまったのなぁ。中宮寺の時は、たんにあの端正か姿に惚れたようだが、法界寺では顔を見た瞬間に気持ちがホッとしたことで本当に阿弥陀さんに惚れてしまったわけだ。最もまだその時は阿弥陀さんの一定rことを知っていたわけではない。それから親鸞研究を進めて、浄土三部経やら正信偈やらを読むうちに阿弥陀さんの修行の頃は”法蔵菩薩”と行って48の願掛けをして、成就して阿弥陀如来になったと知った。で、ついでに阿弥陀如来は浄界の西の国”極楽浄土”にいて、全ての人を差別なく”おいでおいで”と言っていると聞いた。
 ということで、阿弥陀さんの像は坐像が多い。ところが、一遍、空也、法然、親鸞と浄土教が普及したら、死に際には阿弥陀さんが迎えに来る、きて欲しいなんてことになって立ち姿の”来迎”の姿が多くなってきた。


 この浄土寺の阿弥陀三尊は、立ち姿だ。お迎え?この浄土にでは金堂(本堂かな?)で東を向いて立っている、なんでも夕焼けの時に見るこの阿弥陀三尊は赤く映え、きんきらしてまるで浄土の中に。。。浄土に行ったこともない人間がそう言っている。
 西を背にし東を向いて、ひょっとしたらお迎えのために出立する姿かな?まぁそれだとしたら、お迎えは拒否して、前に行って「まだこなくて結構です」というべきかもなぁ。でも、最後は行着かねばならない浄土だから、最後の最後にいって、「やっと来る気になりました」って言うべきか?

 先日息子に、「車で連れて行ってくれ」と行ったら、「小野なら電車で行けるから、電車で行ってこい」って言われた。冷たい息子だ。でも、行きたい。しかし最後がいいかな?もうどうしようもなくなって、歩けなくなったら、その頃には孫が免許取るだろうから、孫に連れて行ってもらおうと狙っている。

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