2008年01月14日

京都の思い出 修学院離宮

修学院離宮
 最近は「しゅうがくいん」と読まれるケースが多いが、私は「しゅがくいん」とよく教育を受けている。京都の場合地名でこうした読み方の問題がある。「烏丸(からすま)」しかりである。昨年10月に市バスに乗ったときに車内放送で「しゅうがくいん」といわれたときは、かなりな違和感を覚えたが、観光客向けにはしょうがないのだろうか?

 離宮というからには、管理は宮内庁である。よってここに入るためには宮内庁への届けと許可が必要。今現在は祖素直砂の応募で許可をもらうことが出来る可能性はかなりかなく率で低いとか聞く。私がここに行くことができたのは、大学の研修旅行であったらだ。

 まあとにかくうるさい。入城するための時間が決められているから、門前に集合する時間も厳しい。遅れると入れてもらえない。当時、どのようにして行ったのか覚えていない。昔は、この辺りは家なんてなくて。大体白川通りが、銀閣寺道から北は車の通りなんてなかった、市バスは走っていたのだろうか?

 余分な話はここまでとして、離宮の記憶を書かねば。
 入り口(門)の記憶は、不思議なことに桂離宮はあるが、この修学院はない。しかし、中に入った後の記憶は桂よりも修学院のほうがはっきりと残っている。
 とにかく中は広い。東山の北のほうにあるわけで、山地だ。といっても急な上り坂があるというのではなく、なだらかな本当に見晴らしのいい農地の中に大きな庭が作られえているといった感じだった。つまり、当時は周りには家はたっていなかったのだ。本当に農地が広々と広がっていた。その中に、大きな池があり、その周りを歩くという、いわゆる回遊式の庭園である。

 真夏の日差しの中に、緑の、そうなだなぁ茶畑のようなイメージの背の低い木のようなものが広がっていたという記憶が残っている。庭園の中では有名な松琴亭の大きな市松模様のふすまにはなぜか大きく感激したものである。
 (ただ、この市松模様、ひょっとしたら桂離宮のどこかの亭のふすまと勘違いしているのかもしれない。しかし、私の頭には修学院の山の上の亭と残っている。)
 
 そして、隣雲亭から見下ろす北西の方角は、それはすばらしい広大な景色だった。その中には、竜が水浴びをする池もあるのだ。
 もう43年も前の記憶だが、頭に残るこの雄大な景色はおそらく消えることはないのではないかと思っている。機会があるのならばもう一度行って見たいところである。


桂離宮宮内庁公式HP 
 http://sankan.kunaicho.go.jp/guide/shugakuin.html#top
 離宮内案内のビデオもダウンロードできます。
 ***このビデオを見て、市松模様の記憶の間違いがわかった。
    隣雲亭の感激は障子だったのかもしれないと。
   大きな市松模様は、桂離宮で
    修学院の市松は違った形での市松だ。

**
 この修学院離宮の北には、前に書き込んだ「赤山明神」がある。
 赤山明神を訪れたときには、白川通りのバス停から歩いて上ったのだが、その途中で離宮の入り口を見ている。このときに思ったことは、43年前に離宮に来たときとは、周囲の環境が大きく変わっていることである。こんなに家はなかった、この辺りは全部のうちだった。離宮と農地の境がなく、農家の人は離宮の中に入り組んだ地には入ることが出来るようになっていはと記憶している。

この分岐をまっすぐ行くと修学院離宮、左に折れると赤山明神に行き着く

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