化石の戯言

　私の自宅はもう４０年位前に宅地開発されたところ。元は山だったところを切り崩し、谷を埋めて宅地化した。
　引っ越してきたのは３６年前。当時は回りは住宅も少なく空き地がいっぱいあった。引っ越した当時は、空にはひばりが鳴いていたし、とにかく自然がいっぱいに残っているように思った。
　
　ここ数年前から道路建設に関して反対運動などでいわれることは、道路を作ることが悪ということ。しかし、そこには道路を作ることを前提して宅地開発がなされていることが多いことが忘れられている。
　宅地のほうが先にできてしまい、交通の便が悪くなって、過去からある計画道路作ろうとするから、道路だけが悪になっている。しかし、反対している人たちは近隣の住民でない人もいるが、もう長年住んでいる人もいる。
　
　さて、ここで、長年住んでいる人たちは、自分たちが住んでいる場所が昔自然を壊して宅地化したことを忘れてはいないだろうか?　引越しをしたときは、周りの宅地が空き地で草花などもあり、自然が多いように思っていたのが、だんだん宅地に人が住むようになると、あたかも後から来た人たちが自然を破壊したように思えるのは気持ちとしてはわかるけれども、自分も昔同じことしてきたのだということでしょう。

　宅地はだんだん都心から遠いところになる。都心への人が動くためには、公共の交通機関なりが必要だが、車移動のためにも道路が必要にもなる。こうしたことは過去の都市計画でされてたのだが・・・

　都心は、だんだん空洞化が進む。私の実家の近くは住む人が少なくなり、空き地は駐車場になっているところが目立つ。どこかで、こうした空洞化を止めて、都心回帰をしていかないと、本当の意味での周辺の自然はもっとなくなるだろうと思う。
　人口減少にあわせた都市計画に見直す時期に来ているように思うのだが・・・・