2008年07月26日

小説の中の気になること

 7月に入ってからバスと地下鉄の移動になり、バスは揺れるので無理なのだけれど、地下鉄ではほとんど座れるので本を読むことにしている。(人間ウォッチングはその合間に)

 最初の頃は、大学の授業の関係でプログラミングの本を読んでいたが、短時間では記憶するのも難しいし、隣から変な目で見られるので難しい本は辞めた。もう一つ辞めた理由は、参考書は重いんだヨォ。
 そこで軽い本といえば、文庫本ということで、これまで呼んだことのある蔵書の中からランダムに引っ張り出して呼んでいる。

 昔は気にもしなかったことなのだが、小説の中に出てくる土地の人の言葉遣いである。私は『人ごろ』が好き(私が殺すのではない、本の中での話し)なのだが、日本のサスペンスというとなぜか旅情物が多い。そのお蔭で全国あちこちに探偵さんやら刑事さんが出向いて調べるのだが、ここで土地の人との会話が登場する。
 なんか土地の人に無理に土地のなまりをしゃべらせているように最近思うようになった。
 これは、私自身が小説を書こうと取材旅行をしたわけだが、その取材旅行では土地の言葉になかなか出会わないのだ。単語、語彙としては文字にするとほとんどが標準語なのである。というのは、単語を土地の言葉で言ったとすると、他の土地の人には理解できないこともあり、多くの場合が避けてくれるからである。たとえば、京都の人との会話でも、「おおきに」という言葉が返るのは観光地の店屋さんくらいで一般の人はそんなことはないなぁ。ただアクセントは居と独特のものがある。
 新潟県の上越の場合は、ほとんどが違和感のない単語がならぶ。アクセントも標準語に近い。これは、新潟県でも文化圏が違うことに由来するらしいが。
 
 TVではアクセントで何とか伝えることは可能なのだが、俳優がその土地のなまりのアクセントが出来ないと無理。最近のドラマはそれを強く感じる。それが小説となるとアクセントが表現できないからなんともしょうがないから、言葉でということになるのだろうが。。。
 
 それにしても、ちょっと、いやかなり違和感を覚えるものが多いなぁ。

 今四d寝入る小説、関西の刑事さんが『そうでっか』を連発する。関西人でも、そんなにつかわへんでぇ・・・、

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