2008年09月28日

五木寛之・親鸞と私

 中日新聞(東京新聞)などで九月一日から連載が始まった五木寛之氏の『親鸞』だが、最初から私の親鸞像とはかなり違ったものになっている。
 「忠範」という名が出ているが、これが『親鸞の幼名』として書かれている。しかし、これはどうなのだろう?まぁ、親鸞の身の上、特に幼少を記した古文書がないので、何とでもなるのだが、どこからこの『忠範』が出てきたのかは歴史の史実としては不明なようだ。
 私は、過去にこのブログで『叔父の名前』と書いたのは、完全に私の不確定な記憶のなしたものだが、父が『有範』で、叔父が『範綱』で、その下か上に「ただのり」なんて名前がいたような錯覚、記憶違いである。
 それに私のこれまで読み漁ってきた本には『忠範』を親鸞の幼名としているものがなかった。

 小説『親鸞』がこの先どういった展開になるのかわからないが、現時点では『忠範=親鸞』は京都の鴨川まで遊びに出ている、なんと日野から歩いてきているようだ。
 親鸞は、九歳で比叡山に上がったといわれているが、この小説ではその前ということになる。九歳といえば現在の学校で言えば小学校四年くらいか。日野というところは、京都市の南東のはずれである。醍醐寺の南にある。現在醍醐寺の西から地下鉄に乗って鴨川に行こうとすると三条京阪で下りるのだが、この間地下鉄の所要時間は二十分である。距離は十キロ弱か。それでも時速四キロで歩いて2時間半かかることになる。実は、日野の親鸞誕生の寺は「法界寺」(小説にも名前が登場した)から醍醐の南の地下鉄の駅『石田』まででも私の足で二十分かかるのだ。つまり、法界寺から三条まで片道約3時間かかるということ。しかも、どこをどう通るのか、昔からある奈良街道をということだろうが、どうしても山をひとつ越さねばならない。東山連邦のどこかを越さねばならないのだ。
 親鸞が日野で生活をしていたとしての話したが、いかがなものかな?おつきの人間が小説には登場しているが、貧乏貴族のせがれがそんな贅沢できたのかといわれそうだ。

 五木氏は、どのくらいの期間をかけて親鸞を書き上げるのだろう?直前の歴史小説(題名忘れた。読んでなかったから)は確か一年九ヶ月(ひょっとしたら二年九ヶ月)あったとに思う。親鸞の人生は九十年だから、これをまともに書けばかなり長いものになるだろうなぁ。
 僧侶として妻帯というかなり強硬なことしているが、ここがどのように書かれるのか大いに気になるところだ。いろんな解釈が成り立つ部分でもあるので。

 私は、親鸞研究(といっても素人のできることなんて知れたものだが)で、彼の住んでいたところを訪れ、ゆかりの地をあちこち踏んでみて、そしていろいろの本を読んで自分の親鸞像を作り上げた。それを基に、昨年、ミステリーに仕上げて大賞に応募するという大それた、無謀なことをしたのだが、見事落ちて、書いたものを手の内に収めたままになっている。
 もっとも、ミステリーに仕上げた本文にも一部書いたことは書いたが、肝心なところはページ数の関係ではしょってしまったところがある。親鸞の奥さんの話だ。はしょった部分をもう少しきちんと書いたものも別にあるが、これはまだ誰も読んではない。本当は論文にしようと思っていたものだが、私の論文なんて誰も読みはしないだろうし、それ以前に発表する場所すらない。ということで、自分なりにまとめる意味で、小説みたいに書いてある。
 ということで、埋もれついでに、ブログに連載してみるかと・・・・・

 ただ、連載用に書いたものではないから、読みづらいかなぁ。最も読んでもらえての話だけど。明日か、あさってくらいから、少しずつ乗せていきます。(決断が必要)


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この記事へのコメント
親鸞、法然、蓮如、を知りたい。
Posted by 三好禎介 at 2010年06月14日 20:30
親鸞、法然、蓮如を知りたい。
Posted by 三好禎介 at 2010年06月14日 20:33
本をお読みになるしかないかと思います。
私も知らないので。
Posted by 生田生田 at 2010年06月14日 20:39
 

  
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