2009年06月04日

ホタル

 昨日水曜日たまたまなのだろうが、新聞とTVでホタルの話が出ていた。

 実は、あまり話題にしてほしくないのだ。というのは、マスコミで書くとその後に人がどっと来るから。人が来れば必ずといっていいくらいにその土地は荒れる。来る人すべてがいい人とは限らない。中には子供がホタルを捕まえてしまう・・・

 TVでは『ホタルは環境のバロメーター』といっていた。その話の中で3種類のホタルが紹介されていたが、ゲンジボタル、ヘイケボタルは、水棲なので、過去これらが激減したのは水田への農薬散布によるものと河川工事で卵を産み付けるところがなくなったからなのだ。
 もう一つの『ヒメボタル』は、陸棲なので水という環境の問題は指摘されていることと外れている。ただ、農薬散布が原因であることは否めないとはいうものの、現在ヒメボタルの棲息しているところは農薬散布の影響を受ける機会が少なかったところだ。
 しかし、そうでもないところもある。話題になった相生山緑地は農薬散布は避けられなかったところではないかとも思う。今もホタルの飛び交うところはその環境に近い。(ただし現在農薬散布はされていあないかも)

 この相生山緑地は目下道路工事が進んでいるのだが、このホタルの影響で常時がストップ(遅延かな?)している。かなり反対している団体の圧力があるのだろうが、ほんの一部残して工事が止まっているのも困ったものだと思う。
 実際問題、最近でこそ反対派の集会はあまり案内が来なくなったが、一時工事が始まるまではかなりか回数の勉強会などもされたように思う。実はその勉強会自体が問題ではなかったのか?勉強会のたびに、多くの人が集まり、緑地の中を行ったり来たりして土地を荒らしているのだ。私は、これには怒りを覚えたものだ。

 ホタルを守ろうというのであれば、本来なら宅地開発をすべて止めなければならなかったのだ。名古屋市の中央から離れたところ、市内市外を問わずに山、緑地を削って宅地開発をした。その中に多くの人が住むことを前提にして、人間の移動する道が後になった。鉄道などの移動手段があってもそれ以上に車での移動の方が多い現代だ。車での移動が多く、道がなければ当然渋滞する。現時点での東海通りの東(桜本町以東)の混雑は何も地下鉄(私の言う談合線)の工事の影響だけではないのだ。
 郊外型の住宅から市内に流れる交通量の問題。都市計画では、これを避けるために相生山緑地の中を通る市道が計画されていたのだ。

 私は、前にも書いたことがある。郊外に住む人間、特に宅地開発が進んだ後で住み着いた人間が、この相生山緑地の市道建設に反対するのは本末転倒であることを。遠くに住み着いた人間が市内に移動する\手段の道を建設しようとしたのである。反対している人のための道路でもあるのだと言うことを。
 もう一つ、宅地開発をしたところに住んでいる人は、自分が自然破壊をした上に住んでいることをお忘れなく。私自身は、45年も前に開発された宅地の上に住んでいる。
 37年前に親の建てた家に引っ越してきたが、当時は住宅も少なく、空き地ばかりだったが、空にはヒバリがさえずっていたものだ。今はそれもない。
 自然破壊した上に住んでいることを実感しながら、そして後ろめたさを感じながら、住んでいる。


 名古屋市では、ホタルは珍しいものになった。だからといって、棲息しているところに大挙押しかけることは避けてほしいもの。

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