2009年06月22日

大学3年生の就職活動


 朝TVを見ていいたらニュースで就職活動の話をしていた。そこに登場しているのは、大学3年生である。一般的に教養課程から専門課程に入ってまだ2ヶ月しかたっていない。そんな大変な授業剃ってまでの就活である。たとえそれが土日にセミナーやイベントがあったとしても、彼らの頭の中は授業よりも就活に行っているのではないのか?いったい何のための大学なのか?
 大学や専門学校での講座を持っていた経験からは、教える立場になると就職率の良さが学生を集めるときに有利とばかりに就職でできる方法を学生たちに話すと言えば聞こえはいいが、押しつけるようなところもある。これに不安をあおられた学生たちは、脅迫されているような形になっていないだろうか?

 何のために大学に行くのか?本来は、本筋論をすれば勉強であり、研究である。しかし、今の大学ではその本筋はかすんでしまっているところが大半である。3年生(関西では3回生などと言う)は専門教科の中でも重要な部分を占めているはずなのだが・・・
 理科系の場合には、実験なども多いのでなかなかサボることはできないが、文化系の場合にはいざとなればテストやレポートで逃げが聞くこともあってついつい講義を抜けることが多いもの。
 
 4年という最終学年になると、文系の学生が大学に来ることは少なくなる。要領よく単位がとれた学生はもう大学に来る必要はないのだ。大学によっては卒業論文すら必要のないところもある。このおかげで4年生は大学と言うことろで勉強するのではなく、就職活動という場所で社会勉強をすることになってっしまっている。

 実際に自分が教える立場のときは、学生の単位認定に際してはかなりな強迫観念があった。私の点ける単位認定が学生彼らの人生を左右する可能性があるからだ。学生たちは、将来必要な講義を選択するのではなく、いかに「優」をとれる講義を選択するかを考えている。
 
 こうした現実の大学は、本来の大学の姿ではないだろう。一時大学を分解して再編成すべきだろうと思っている。
 就職のために大学に来る。その大学には自分のやりたい講義内容がない。だから授業のためには大学に来ない。遊び仲間を見つけに来るのだ。そしてわいわいがやがや、幼稚園の延長のような。
 
 こんな学生を就職試験で見抜けない企業も企業。将来に不安はないというのか?就職させてから育てるというのなら、大卒は必要ないのではないかとすら思える現在だ。

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この記事へのコメント
こんちは 

御説ごもっとも
まさに今年就職した息子がこれでした
3年のときから就職活動
4年の初めに内定
あとは10ヶ月はは遊んでました
4年の時の学費返せ!
もっと言いたいことありますが
キリがないので・・・
Posted by Oisikun at 2009年06月26日 15:14
本当に今の大学の四年生は、授業料取ってはいかんですよ。
私の息子の時も、もう十年以上前ですが、定期を買ったのは、学校に通うのではなく、面接のために買ったといってました。
Posted by 生田生田 at 2009年06月26日 21:50
 

  
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