化石の戯言

　一昨日、昨日と２二晩連続で「刑事一代　平塚・・」をみて、最後の方のシーンで身につまされて。

　３億円の操作で若手に「時代が違う」と言われるシーン。
　言われなくても、世の中の動きに少しずつの乗り遅れるようになっていく自分自身を自覚しているだけに、それを端から指摘されたときのその悲しい気持ち。表には棚際が、内心で大きく悲哀を感じている。
　一時の活躍があればあるほど、「時代が違う」という言い方での指摘を受けるつらさは、身をもって体験しているだけにもにしみて感じ、理解できる悲哀である。

　私の場合には、そういった指摘こそないものの、裏の世界で「いい加減に引退しろ」とかなりな陰口を利かされている。
　公務員というのは、定年という引退の花道があるが、個人事業者は定年という公の花道がない。ということで引退というけじめは自分で決めて、自分で行わねばならない。そのタイミングを失するともう世間に恥をさらすだけのオッサンに成り下がってしまうことにもなる。

　私は、本当は昨年引退興行をするつもりでいた。これまでのお客差何に感謝を込めたイベントをする予定でいたものが、父親の入院、入所そして死去という飛んでもな字自体に立ち会ったことで、引退のタイミングをなくしてしまったのだ。
　予定から１年になろうかというのに、今は生き恥をさらすような事を毎日している。いい加減に止めようとは思うものの、止めれば生き甲斐を失うというジレンマ。引退のタイミングを失するとこんな事になる。
　
　同じように思っておられる方には、是非ともタイミングをつかみ損なわないようにお気をつけ下さいと進言しておきます。