化石の戯言

　息子・翔（窪田正孝）の彼女・珠緒（美波）の受験戦争が始まった。商業高校に推薦で入学したのでこれまで受験の経験なし。なので学力はさっぱりというのが判明したが、それでも島田（遠藤憲一）は２年で合格させるといっている。
　その勉強方法が素晴らしい。『問題集は、問題を解くのではなく答えを丸暗記しろ』と。現実問題これが受験勉強なんだよね。多くの問題を丸暗記して、そこからある種のパターンを読み取って・・・・ということができればいいのだが。
　私も５０年近くまえに二つの予備校に通った。そこの一つで挫折した。面白くなかったから。身につかないと思ったから。そして、その道に行くのはほぼ投げ出した。もう一つは今でもその恩師に感謝している。幾人かの恩師すべてが人間教育をしてくれたから。これは一般の予備校では絶対に味わえないこと。そして現代の大学の多くでも味わうことが少ないこと。
　本当の教育は人間を作ることであって、大学に入ることではないのだが、その大学が人間教育なんて考えている教授たちが少ないということ。機械的に点数、成績をつけるだけだし、予備校は大学に入る方法を伝えるだけ。
　今の教育システムが変わらない限り、社会の構造が変わらない限り同じままなんだろうなぁ。。。

　話を横道に空しすぎた。ドラマの本題。
　珠緒は受験勉強の学費稼ぎにバイトを増やすが睡眠不足で・・・　これを見かねた息子・翔は祖母（野際陽子）に３００万の借金を申し出るが、祖母は『２年後珠緒が受験に失敗したら障害学部を目指すことを条件とする』と、翔に条件を飲ませて貸すことに。
　**翔よ。見かねたら自分で働くのが当たり前の男だぜ**

　娘・可奈（加藤夏希）はカリスマトレーダー北沢（眞島秀和）を手中に収めようと懸命で・・・ドラマの最後に妊娠したといいだしたが、相手は結婚考えてないと。

　旦那（渡辺いっけい）はリストラの運命。これはまだ家族には隠している。いずればれることにはなるのは必至。

　ドンドン家族はおかしくなります。そのおかしくなった原因が母（黒木瞳）にあるかと・・・
　彼女は島田に文句を言いに行き、一緒に酒を飲んでいるうちに愚痴を言いだして島田に抱きついたり。ここでラブアゲイン症候群をするのかと思いきや、島田が紳士だった。彼女を息子のバイト先に届けた。


　まぁ、どこにもでもよくある中流意識の家族なんだよな。しかし、その意識は息子が持っていない、母、父、娘は高望をしているし、本物ではないから、どうしても無理が来る。
　この自分の持っている実力に気付かないと、どうしてもばらばらになるだろうな。家族の絆って？？？