2011年07月01日

おひさまと母の思い出 3

 NHK朝ドラ”おひさま”は終戦を迎え、混乱期に入るところだ。

 今日7月1日は、陽子(井上真央)の次兄・茂樹(永山絢斗)が生きて帰ってきたところだ。長兄の春樹(田中圭)は終戦前に搭乗した潜水艦が攻撃で沈没したことで戦死している。(ただ、これは刺激が連絡したことで、戦死公報は入っていなかったと思う)
 この茂樹は、回文航空隊で特攻隊として出撃したのだが、運よく生きて帰ってきたわけだ。しかし、本人にしてみると、ドラマの中でもあったように生きて帰ったことを恥としてとらまえている。家族にしてみれば生きて帰ってくれたことがどれだけうれしいか分からないのだが、軍人として、特攻隊として、国を守るためのいう名目の内に出撃しながら生きて帰ったことは、ほかの死んだ人間に対して面目ないという気持ちが大きかったのだろう。
 
 実は私の近くに2人の特攻隊に行った人がいる。一人は私の老人時代の恩師だが、恩師の話によると、とっこうして突っ込めずに帰ってきて、何度自殺を図ったか分からないという。泳げることが分かっていながら海や川に飛び込んだことも何度あったかとも。
 もう一人にはそうした話は聞かんかったが、彼の場合にはかなり年を取ってからも飛行機乗りとしてセスナを飛ばしていた。特攻の突っ込みよろしくセスナで急降下したりしていたらしい。

 いずれにしても、生きて帰ってきてくれたことは本当に家族としては有難かっただろうと思う。私の父の戦士は19年の11月なのだが、戦死公報を母が受け取ったのは終戦の翌年だったと聞く。終戦から1年半たっていたのだ。
 母は戦死公報を受け取るまで生きて帰ってくるとおもっていた。しかし、広報を受け取って絶望したらしいが、私がいることで命をつないだとのことだ。父の祖母が父を育てていたとのことだが、その祖母は後方を受け取る前になくなっていた。そう祖母と母と私の3人暮らしが一人減って、母子二人になったところに受け取ったわけで、絶望するのもわかる気がするが、そこで気を取り直して生きてくれたから今の私がある。

 なににしても、戦争が人が死ぬ。一般の人間が死ぬのは勘弁してくれ。政治の世界の争いごとを一般の人間に押し付けるのではなく、喧嘩をしたい政治家は自分ですればいい。そして、その喧嘩を国民をあおって参加させるようなことはしないでほしい。

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この記事へのコメント
戦争はなくならないでしょうね。
それで設けているところもありますし。
悲しいですが。

戦争しないで、支配はしていいから的なことをいっているダメ市民団体がいますが、この人たちは戦後のアメリカ兵に強姦された人たちのこと、敗戦国だからといって手のひら返したように強盗、強姦をした朝鮮人のしたことを知らないのだろうかと思う。

うちの爺さんは開発でしたので戦地にはいってませんが、近所の人に話は色々と聞きました。
Posted by みりんみりん at 2011年07月01日 13:55
少なくとも日本だけは戦争に参加しないでいてほしい。
こんな願いむなしいかなぁ・・
Posted by 生田生田 at 2011年07月01日 16:34
 

  
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