2016年10月12日

仏さんに惚れ込んで。。。11 東大寺法華堂 不空羂索観音

 東大寺は、何度行ったか?小学校、中学の遠足、大学の古美研、就職して大阪に住んでから2度、名古屋に戻ってから2度くらいかなぁ??この法華堂(三月堂)に足を運んだのは、大学の古美研の時と娘が奈良の大学に入学した際に送り届けたその翌日早朝に訪れている。つまり2度だけ。
 3回目の時は、前述したように早朝だった。早朝の割にはもう拝観が許されていて、朝日の木漏れ日(字が違うか?)が差し込む堂の中での拝観となった。あの堂々とした不空羂索観音には圧倒されたものだ。造形的にはかなり難しいものだけど、どなたが彫られた(ではないなぁ、脱活乾漆造だから)ものか、心からその仏師に手を合わせたくなったものだ。




 ただ、今思うと、不空羂索観音の脇侍が日光月光だよなぁ。。。不思議に思うんです。日光、月光という菩薩さんたちは、一般的には薬師如来の脇侍と記憶しているが、なんで同じ観音さんの脇侍をお務めなのだろうと。。。。大体は、一つ位の下の点が脇侍なるんだけどねぇ。

 今気になってネットWikipediaで調べたら、この法華堂不空羂索観音の脇侍は、今は日光、月光と称されているが、本来の仏像名は不明とある。ではなぜ、いつから今のようになったのかと、さらに疑問になるのだが。。。

 そんなことはさておき、とにかくこの不空羂索観音は威圧感がある。でかいからだけではないと思うのだなぁ。。やはりできがいいからだと思うんだよな。でも、京都の東寺の立体曼荼羅を最初に見たときのような威圧感ではない。東寺の威圧感はあの大日如来のふてぶてしい顔がそう思わせたのだろうと思う。

 日光、月光に関しては、戒壇院の四天王と同じようになんかリアルだよなぁって。でも大きいからちょっと気持ち悪い感じがした。それと比較するから、余計に不空羂索観音が引き立っているのかもなぁ。

 そうそう、不空羂索観音の漢字の読みなんだけど、どうも最近は「ふくうけんさくかんのん」というらしい。しかし、私らは「ふくうけんじゃくかんのん」と”じゃく”と濁音で教えられている。なので、講座やテレビのナレーションで「さく」と言われるとものすごく違和感を覚えるんだなぁ。

 
 ちなみに、京都の「修学院」も今は京都の市バスすら「しゅうがくいん」と発するが、私らは「しゅがくいん」と教えられているんで、これも違和感がある。
 そういえば、名古屋の「鶴舞」も「つるまい」ではなく「つるま」なんだよなぁ。読めない人が多くなると言葉、漢字の読みもかなり変わるものですね。。

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