2016年11月22日

仏さんに惚れ込んで。。。31 飛鳥寺 釈迦如来坐像

 飛鳥寺の釈迦如来坐像、通称飛鳥大仏というのだそうです。最近はそういう言い方をするんですか?
 私が訪れたのは、大学の古美術研究旅行(古美研)のとき1度だけである。それ以降いきたいと思えどもなぜか50年以上行きそびれている。仕事の担当エリアが奈良だった時代もあり、桜井に取引先があったんだから、立ち寄ればいいもにもを。
 古美研で訪れたのは真夏、7月のことである。明日香に行きながら、なぜか石舞台には行っていないのである。他のグループは行っており、当時は石舞台の上に上がることができたらしく、一番でない石の上にわたしの名前が書いてあったと注意をされて記憶がある。行ってもいないのにどうしてかけるっていうんかって、反論したんだけどねぇ。。

 そんな余談は放っておいて、飛鳥寺。今はどうなっているのか知らないが、テレビなどで見る限り、昔とはかなり雰囲気が違ってないかぁ?昔はひなビラ本堂がポツンとあっただけという記憶なんだけど、テレビで見る今はきれいに整備されているよなぁ。
 しかし、ご本尊の釈迦如来坐像には変化はないのだろう。あのド〜〜〜〜〜ンとした顔は永久に変わりはしないだろう。あのいわゆるアルカイックスマイルというやつだ。昔だから、技術がなかったからアンナ顔であんな表情なのだと言われている。本当だろうか?法隆寺の釈迦三尊も同じ顔である。技術がなかったのだろうか?
 同じような時代に作られた百済観音などはそんな表情ではないと思う。まぁもっとも百済観音の出自は定かでないところがあるらしいが、それでもあまりにも違いすぎていないか?絶対に技術の問題ではないと思うのだ。
 わたしは、技術の問題ではなく、その当時の一つの流行ではなかったのか?仏師は止利仏師と言われているが、止利仏師の作った仏像群はだいたいが同じ表情だと思うのだが、それか止利仏師の技術がないということではなく、彼の持つ感性の問題だろう。
 昔の作だから技術がないと評するのは如何なものかと思う。現代でも、例えばわたしの作品なんかは技術がないから当然スマイルもスマイルで無くなったりするから、べつに時代で技術を云々するのはやあ針無理がある。なぜ、美術史をしたり歴史をしたりする学者ささんたちはそう行った考えをするのだろう?

 わたしは、50数年前に行った時の記憶を呼び起こすと、ああの大仏さんは・大仏さんと言いながらさほど大きいとは思わないのは、今この歳だからかもしれないが、とにかくいろいろ大きな仏像をを見て行きているから、あすか大仏を大きいと思わないだけかもしれないが、当時の記憶でもそれほど大きいとは思わなかったと記憶している。

 それにしても、止利仏師はなぜあの表情を作ったのか?なんらかの意図があるのだろう。日本的な顔でない、ということは何処かの国の流れでの顔、表情なのだろう。Wikipediaを読むと、「中国北魏の仏像の様式の影響を受けた」とあるが、祖父の司馬達等が南梁の人と言われているから矢張り北魏の流れをしていて不思議ではないし、当然の技術、表情なのだろうと思うのだが。
 アルカイックスマイルと言われて、拙い表情なのか?アルカイックと評する人にはそう思う表情なのかもしれないなぁ。確かに、わたしが生まれて初めて仏像に惚れ込んだ中宮寺の半跏思惟像のあのえがおとは硬さが違いし、時代がうんと降った法界寺の阿弥陀如来とは全く硬さが違うことは確かだ。しかし、俺ぞれの仏像の表情は、施主の意向や物資の意向で作られるもの、古い時代や古い技術ということでの比較、区別は間違っているように思う。

 何につけ、もう一度行って見たいと思っているのだが、なぜその機会がないのか。もう一度じっくり考えて見るか。。。。。

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