2017年02月01日

仏さんに惚れ込んで。。。48 高尾山神護寺 薬師如来

 神護寺は2回訪れている。一度は、これも大学の古美術研究の一番最後に行ったと記憶している。男ばかりが20人くらいだったか、女がいないことをいいことに観光バスの中でシャツ一枚になって、みんなで階段を上って行った。最後にかわらけ投げをしてそこで記念写真撮ったのは50年以上も前の話なのにしっかりと記憶している。
 2回目は4年くらい前に家内と娘を連れてのドライブ旅行の際に訪れた。その時は、高山寺に行ったことがなかったので、高山寺に行くことがメインだったのだが、お隣だから寄って行こう、そして運試しのかわらけ投げを娘にさせたかったということで。。。

 何せ50年ぶりの参拝である。記憶に残っている神護寺と現物を目の前にして、その差に唖然としたのだ。記憶とはこんなにもいい加減なものだったのかと思わされた。ただ、あちこちに点在するのもがそのまま残っていたので、多少救われた気もしたのだが・・・

 この寺が弘法大師・空海ゆかりの寺ということは、この2回目の参拝まで知らなかった。恥といえば恥なのだが。よくよく考えて見ると分からなければいけなかったのだ。前回取り上げた三千院は、比叡山の麓で天台、最澄さんのゆかりになるので、この高尾の神護寺はその対極にあると考えれば真言、空海さんのゆかりと理解しなければいけなかったのだろう。
 真言の流れとなれば、私の苦手とするところで、あの大日如来が鎮座することになるのだが、この神護寺はなんと本尊が「薬師如来」なのだ。薬師さんが本尊となるとどっちかといえば天台だよなぁなんて思うのだが。

 さて、この本尊の薬師如来は、国宝である。像高は169センチだからほぼ私と同じくらい、つまりは等身大の仏像なのだが。ん???見たはず、私は見たはずなのだ。なのに、えっ?記憶に残っていない。多分、位置的に高いところにあったのだろう。それにあのいかつい顔で見下ろされていたことが、真言の寺のいつもの状況だ。記憶から消そうとしているみたいだ。
 絶対に見ている。金堂の中に入って、奥の方にいてっている、その記憶はあるのだから、見ているのだ。

 今写真を見ながら思い起こそうとしているのだが、あの赤いへの字に曲げた唇は、やはり恐ろしい。それに真冬の寒いところの防寒帽のような螺髪の頭も恐ろしい。なんで真言の仏にはこう恐ろしさを感じるのだろ?不思議だなぁ。。。。そ手にしてもなんと肉感的な薬師さんだ。他にはないよなぁ。

 この寺には、この他に五大虚空蔵菩薩もあるのだが、2回の参拝の時は御中傷でおいでにならなかったが、その代わりにど中田のご寄付のキンキラキンの模刻が置いてあったと記憶している。がまさか間違ってないよなぁ。。。

 こんないい加減な記憶なので、出来ればもう一度行って事実を確認したいのだが、何せあの階段を登り続けるのはもうごめんこうむりたいなぁ。でも、頑張って行って見たいとは思うのだが。

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