2018年01月21日

十一面観音を彫る その1

 昨年友人からタブノキをいただいた。昨年は彫ることができなかったあので、今年になって本格的に彫ると決めていた。そして正月明け、息子がまだ家にいる間にガレージで寝かせていたタブノキを庭に持ち出した。なにせ重いのだ、あとで重さを測ったら16キロもあった。
 翌々日1月7日にまた樹皮をつけたままのタブノキの樹皮を剥がし、まっすぐに立てられるように底部となる部分にノコギリを入れた。

 上は、いただいたタブノキで、切り口が両方ともに朽ちている感じがする部分があったので、どこまでが使えないかを知るために、また立てることができるようにノコギリを入れ始めたところで、まだ樹皮がついたままの状態。


 上が樹皮を剥がし始めたところ。まさかこんなに湿っているとは思ってもいなかった。なにせいただいてから半年以上陰干しの状態にあったので、もう少し水分が抜けているかと思ったのだが。。
 樹皮を剥がすだけで2日かかってしまった。結構大変なんだと実感。過去にも樹皮のついたものを何度となく剥がしているけど、ここまでの高さの木は初めてで大ごとの剥がし作業なるのは初めてだ。

 樹皮を剥がし終えてしばらく庭に置いて少し乾燥させることにした。そして、外側が何とか乾いたと判断したところで、昨日19日に家の中に持ち込んでまっすぐに立つようにもう一度ノコギリを入れた。
 上の写真は、切り終えて台座、蓮華になる部分にのみを入れたところ。まだ寝かせた状態での作業が続いている。(この時点で、底部となるところと頭部となるところを決めたのだ)
左は、制作に入ってから2週間(マイナス1)目の状態で、十一面観音の頭になる部分を何とか鋸とのみで彫り出したところだ。

 なにせ電動のノコがないから全て手作業で、これだけの丸太を切り出したり、面をとるにもとにかく力がいる。若い時に鍛えておけばよかったと大いに反省している。(色男でもないのに、力がなくてねぇ)
 頭部を彫り出す時に縦にノコギリを入れているけど、これが結構難儀な仕事で、タブノキがこんなに硬い木だとは思っていなかったので、この先もかなり力がいるのだろうと覚悟した。



 ただ、のみに関しては、研ぎさえすればそれなりに反応するような気がしているので、実際にのみを使う作業になれば、今のようななあん技なことはないのかもしれない。

 ただ、筋肉痛になりかねないしなぁ。

 この頭部を切り出してわかったことは、芯の方にまだまだ水分がたくさん含んでいると思われるので、このまま掘ると割れてしまいそうなので、少しずつ乾燥させるように時間をかけながら彫ることにした。
 ということで、次回はいつ書くことができるかわかりません。ある程度乾いたかなと思う頃に今度は胴の部分の切り出し、粗彫りをしようと思っている。

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