2018年07月01日

生きた証 誰が残す?

 昨日友人がFaceBookで”断捨離”で捨てられないものを書いていました。思い出の品というものは、人それぞれいろんな思い入れがある。それを捨てられるかどうかは、その人の思い入れの重さが決めることで、他人が決めることではありません。
 人はそれぞれ価値観が違うので、ある人間にはものすごく重要なものでも、他の人は全くの邪魔なものと思うことも多いものでしょう。

 私も”断捨離”は幾分命令されてやっているところはありますが、最後の最後には「私が生きている間は絶対に捨てない」と宣言するときもあります。特に仕事で使っていたもの、自分の作ったものは、子どもたちが”どうするの?”と困惑しているらしいですが、私が向こうの世界に行ったら、捨ててくれてかまわないからと言ってありますが、それでも「邪魔だからさっさと捨てろ」と言われる面もあります。


 上の画像は、2冊の英語の辞書です。左は、まぁ捨ててもいいものです、私が中学か高校くらいに使っていたものですから。右は、実の父親が中学校時代に使っていたもので、10年くらい前に叔父(母の弟)から手渡されたものです。
 辞書には、父親の名前と叔父の名前が書き込まれています。

 辞書の上の写真がその父親の遺影です。この父親の写真の裏書きに「昭和17年入隊・・・」という物があるので、ひょっとしたら入隊に際して、工業系の中学にいた頃の叔父に贈ったものらしいのです。
 戦争のさなか、英語は敵性外国語でご法度だから、この辞書は叔父が学校で使うことはなかったかと思いますが、父の思い出ということなのか大事に保管していてくれて、なくなる数年前に私が叔父の家を訪れたときに「返すよ」といって手渡してくれました。

 父は、昭和19年23歳で南方の島”ブーゲンビル”で命を落としています。私は、生まれたときに一度抱かれただけと聞いています。なので顔は全く知りませんが、写真は一部残されているので知ってはいましたが。。。
 私には、育ての父親がいました。母親が、気遣って実父のものをほとんど処分したようで、実家に行っても今は何あもありません。再婚する前にはいろんな遺品があったのですが。

 叔父からこの辞書を受け取ったときは、本当に嬉しかったのです。子供の頃接していた実父の書籍がなくなっていただけに、これはお宝になりました。
 生きている間は、絶対に捨てられません。また、息子たちにも実の祖父の生きた証として「捨てるな」と遺言しておこうと思います。しかし、どう思うかなぁ???

 この英語の辞書は、私のものは昭和33年ころのもので、それまでは母親の選択するものを押し付けられていたのですが、初めて自分で選択したものです。

 実父の辞書は、昭和9年の出版です。叔父の保管がよかたので、今でも使えそうで、私のものはもうぼろぼろですが、父のものは装丁もしっかりとしています。
 この先、誰がこれをどう保管してくれるかわかりませんが、若くして命をなくさなければならなかった一人の男の生きた証として、残しておいてほしいと思っています。

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