2018年11月30日

仏さんに惚れ込んで 64 東大寺 南大門 金剛力士像


 今回のタイトルでおわかりと思いますが、東大寺です。日本人の多くが一度は行っている(そんなことはないかな)超有名なお寺で、私が初めてここを訪れたのは小学校の修学旅行だからもう63年も前になるんだが、それから何度訪れたことか、回数はもうわからない。

 JRや近鉄の奈良駅から奈良県庁を左に見ながら、奈良公園を通り越して東に行き、国立博物館のちょいと東の交差点で左折して北に向かうと、大きな山門に出会います。これが南大門。



 この南大門の左右にものすごくでっかい彫刻作品がある。国宝の金剛力士像、通称。仁王さんだ。向かって左が阿形、右が吽形。とにかくでかい。阿形:836.3㎝ 吽形842.3㎝ とのこと。



このでかい像を運慶、快慶など慶派の仏師たちが2ヶ月ちょっとで制作したと言われている。もっとも寄木造りなので、形が決まればそれなりに部分部分で作ってくっつけるという作業なので、一木で彫るのとは製作期間が大幅に違うのは確かだが。
 
 東大寺は、平安末期に平重衡の悪行によって焼き討ちされて、多くの建造物や仏像をなくしている。その中にこの南大門、金剛力士もあったのだと思う。それを重源が東大寺復興のために慶派に造像を依頼したということらしい。
 (重源は、今年参拝した兵庫県小野市の浄土寺の阿弥陀三尊も快慶に造像させている、)こちらを参照

 最初に見たときは、とにかくその大きさにびっくりだな。と言ってももう記憶にも残っていないが。大きいのだが、今は風雨にさらされて着色部分はなくて(残っているのかな)木の素地がモロに出てしまっている。おそらくは完成時は着色されていたと思うのだが、何色だったのだろう?多くの仁王像は朱色で赤色されているが、これも朱色だったのだろうか?あの大きさで朱塗りとなると、想像しただけで圧倒されて気持ち悪いな。
 仁王像は、いく寺寺に多く存在する。しかし、私には、この南大門の仁王像、金剛力士像が一番力強いと思っている。

 今年、趣味の木彫で”じっと見る手”というのを彫ったが、頭の中には、この仁王像の、特に阿形のあの力強く手開いたを描いたりしていた。いずれこんな手も掘ってみたいと思っているが、そのまま掘れば模刻になるので、それはダメ。何とかオリジナルを彫りたいものだ。


私の今年の作品です
比べ物にならないなぁって
精進しなければ

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