2009年06月30日

遷仏法要=お性抜き=閉眼法要

 今日6月30日に実家のとにかく古い仏壇を廃棄することになり、旦那寺の住職に法要の経を上げてもらいました。

 私が生まれてもう66年近く、それよりもうんと前から存在していた仏壇。私の子供の頃はまだきんきらしていたが、私が実家を離れてからは、どういったおもりをされていたかは全く分からない。とにかく信心深い家族ではないので、放っておかれた可能性が大きいかもしれない。
 信心深くないのにはそれなりのいわれがあるわけだが、それは致し方ないものだが。。。

 今日の法要の後で中のものでばらばらのものを一枚一枚見ていたら、なんと私の大ばあちゃんの名前を書いたものが出てきた。それに書かれている日付が昭和4年、あぁちょうど80年も前のものだ。いや、その前から存在していたのではないかと思われる。
 戦争末期の空襲では近くに焼夷弾が落ちて大変だったらしいが、そういったことからも免れて生き延びてきた仏様だ。
 私の大ばぁちゃんがなくなったのが昭和21年。私の二歳半の時。このときのことは何故か不思議と記憶に残っている。

 確かこの仏壇の中には、何冊かの教典があったと思ったのだが、何も入っていなかった。どこに消えたのだろう???

 法要を終えて、仏壇のほこりを払い、ばらばらになった扉などを段ボールに入れて、車でお寺まで運んだ。お寺で処分してもらう手はずになっている。
 昨年父親がなくなって、住人がいなくなったので、おもりができない仏壇だから、こういったことになるのだが、できればもっと前にしておくべきだったかもしれないが、それは父の気持ちが許さなかったかもしれない。

 今は、自宅にもっと大きな仏壇がある。古い仏壇の阿弥陀仏だけは持って帰ってきた。これには私の思い入れがあるからだ。かなり放っておかれてもう光背はばらばら。後ろからの光は出ていないよ。。。
 でもね。阿弥陀さんの立像はしっかりとしてます。光背を除いても、立像だけでも新しい方の仏壇の脇に置くことにしました。
 性抜き をした後なので、仏ではないですが・・・・


 今回の法要は、浄土真宗では「遷仏法要」と言います。言葉の意味としては、仏を他の場所に移すと言うことのようですが、我が家のように廃却する場合にも適用されると行くことです。
 他の宗派では「閉眼法要」と言います。つまり、仏様が目をつぶることになる法要です。この逆が「開眼法要」で、仏様に魂を入れること。日本史に出てきた有名なものは、奈良東大寺の大仏さんの開眼法要です。
 何はともあれ、浄土真宗は、何かと仏教用語が他の宗派と異なる。だいたい「戒名」というものがない。その代わりに「法名」という。言うなれば真実の名前と言うことらしい。このように宗派が違うといろいろ言うこともすることも違うので、戸惑いがいろいろあるだろうなぁ。。
 何かするときには、事前にお確かめになられんことを。

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