2009年07月12日

官僚たちの夏

 城山三郎さんの小説のドラマ化。
 初回と言うことで見たのだが、天地人よりもうんと緊張感もあるし、先が楽しみ。


 今回のストーリーは、昭和32年頃の話らしい。私がまだ中学校の時だ。テレビを普及させようとする時代で、そのときに国産コンピュータの開発を画策している。
 この時代は、まだアメリカでもIBMのシステムが初期段階のはずで、それに負けまいとする通産省の思いは理解ができるが。確かに、電器メーカー各社がグループ分けをして取り組んでいく方向になっていくはずなのだが、それまだ先のことなのだろう。
 
 それにしても、こうした重いドラマが最近は、ちらりと出てくるようになった(渡辺謙の刑事ドラマなど)だが、若者には受け入れられないかもしれない。話が重すぎるきらいがあるから。
 しかし、今は若者はTVを見ているのだろうか?TVを見るよりも他の何かをしている確率が高いかもしれない。それに引き替え、私のような高齢者の年代の人間には、TVの他となるとラジオになってしまうわけで、こういった過去の時代、私tたちが育ってきた時代の話を、しっかりとした脚本で、しっかりとした俳優さんで演じてもらえると、本当にうれしいものである。

 コンピュータの話がこの先どう展開するのか分からないが、現実の問題は日本のコンピュータ産業は、大型コンピュータに関しては必ずしもうまくいかなかった。市場の大きさの問題があったのだろうが、それ以上に仕事との取り組みが日本はまだ未熟すぎたのではないかと思う。
 今でこそ世界の経済を動かす力を持っているから、それなりにコンピュータの開発にもチカラを振り向けることができるかもしれないが、元々の仕事への取り組みの未熟さは、いかんせん何ともしょうがないだろう。
 
 私は、現実にコンピュータの仕事をしてきて思うことは、仕事とコンピュータの兼ね合いとなると、コンピュータをハードウェアとしてとらえてしまう風潮が今でも変わらないが、これを論理としてのソフトウェアとしてとらえ、実際の仕事をするときには、論理的な道具として見るようにならないと、本当の意味での日本のコンピュータの独自開発は難しいように思っている。
 未だに、大学でも教える側が、ハードウェアとしてしか見ない上層部が多すぎることも、本当の意味でもコンピュータの理解と普及がまだまだだと思わざるを得ない。

 仕事に絡むので、つい話がそれて愚痴になってしまったが、本題のドラマは、来週も期待して見ようと思っている。こういったドラマは増えてくれると、視聴率も戻るかもなぁ。

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この記事へのコメント
実は初回から『官僚たちの夏』をビデオに録画しておりまして、予告を見た瞬間決めましたね。

ただその後TVの調子が悪くほとんど見れない状態。

数分で電源が切れてしまい、内容もトビトビです。

新規購入したTVが明日届く予定なのでじっくり拝見するつもりです。

リアルタイムで見ていればよかったんですが・・・
Posted by えあらいん at 2009年07月14日 21:10
そうかぁ。。
録画を取っておけばよかったなぁ・・
Posted by 生田生田 at 2009年07月14日 21:14
 

  
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