化石の戯言

　黒船が来た。まぁ、黒船の中でどんなことがあったのか、幕府の中でどんなことがあったのか、書き残したものがあるのか？
　それなりに双方の動きはあっただろう。しかし、アメリカが江戸幕府をあのようにさげすんでいたのか？おおむね、不平等条約の流れから、馬鹿にされていたとしているのだろうが・・・

　龍馬はたまたま海に行き黒船を見る。あのような驚きをしたのだろうか？確かにカルチャーショックを受けたことは間違いないと思うのだが、あのようにうろたえたのだろうか？
　私は、龍馬は結構冷静に、しっかりと黒船を観察したのではないかと思う。理由は、彼はいろいろなものを見るために江戸へ出たのである。驚きを持って、狼狽えるような見物はしなかったのではないかと思うのだが・・・・
　
　今回は、女性陣の出番は、広末の加尾と貫地谷の佐那と寺島しのぶの乙女。乙女は姉なので置いておいて、加尾は龍馬が振ってしまった感じで目下岩崎について勉強中だからこれ模倣って置いて、佐那がどうも龍馬に惚れたらしい。兄がそれを成就させようとはいうものの、龍馬は同情を放り出される運命に。
　剣の修行に疑問を持った。それは、やはり彼が黒船というものを実家利と観察したからではないのか。その先の戦の有り様を想像したのかもしれない。

　時代の変革期に入っていくわけだ。

　こういう大きな変革期には、大きく伸びる人間が出てくる。しかし、早く出過ぎるとたたかれて、抹殺される。龍馬は、そういう店で早すぎたのかもしれない。そして抹殺される方向に流れていく。

　人は、そんな自分の運命を知ることができない。伸びる人の生き様は、結構苦しいものがあるのかもしれない。