化石の戯言

　龍馬の大芝居、東洋暗殺は龍馬という芝居が土佐藩大殿・山内容堂を動かした。容堂は、龍馬の話しは嘘と見抜き、事務からロウにいる武市のもとに。そして、龍馬の話しは嘘という。
　武市は、大殿が自分と同じレベルにまで下りて来たことに感服して、東洋暗殺は自分であることを告白する。そして、岡田以蔵（ひと切り以蔵）は無関係であり、楽にしてやってほしいと懇願する。
　これに対して容堂は、武市に切腹、以蔵を残種に処すことにした。

　龍馬は、大芝居の後また立ち戻り岩崎弥太郎に武市にあわせろと無理をいい、老新木武一に会う。そして、武市に武市と以蔵を解放できるというが、武市は既に大殿に暗殺を告白したと告げる。
　これは、武市の切腹を暗に示しているものだが、その因となったのが、龍馬の大芝居がなしたことといいのはドラマの中には出てこなかった。龍馬の台詞表情などに出て来てはいなかったように思う。
　人のためということが、本当にそうなのか？逆な効果を出してしまうことすらあるということの証明のような気もする。過去に私自身が経験して来たこと。人のためと思ってしたことが、人のためになっていなかった。。。　

　龍馬は、海軍操練所の仲間と落ち合ったが、そこで薩摩に行くと言い出す。阻止て、太鼓は大きく打てば大きな音を返すといい、西郷を動かすという。

　３０前の年令の男が、これだけの大きなことをすることができた時代なのだろう。これから出てくる歴史上の結う目名人物たちは、３０前か、超えていてもそんなには超えていない、現代の社会では若輩と活躍もできないところだろう。
　しかし，ちょっと目を変えるとIT業界，というよりも現在のコンピュータなどの業界の創世記を思うと，アップルのジョブス，MSのビル・ゲイツなど彼らは３０そこそこだったの。
　時代が大きく動くときというのは，こうした年令の人間が世の中を変えて行く大きな力になるということなのだろう。そうした時代の動きに乗ることができたかどうかが，歴史に名を残す分かれ目。しかし，その裏では歴史を動かす中にいながら挫折で消えて行った人も多くいる。かのPCの世界でも，どれだけの創設者たちが消えて行ったことか，あのIBMでさえもPC
の世界から消えて行ったのだ。
　
　龍馬は，既に歴史の事実として暗殺されたことは周知の事実。歴史を大きく替えて行く過程の中で，挫折ではないが，つぶされてしまった類いの消え方である。

　さてドラマは，これから薩長同盟に入って行くわけだけど，その動きの裏での龍馬の私生活を暴きだそうということらしい。龍馬のイメージが変わって行かねばいいが。。。。