化石の戯言

　昨日の新聞に来春の愛知県知事選挙の民主党候補者が決まったとあった。当初は３人の候補者の名が挙がったが一人が辞退、そして残った二人から愛知県県議会議員の投票で決着とある。

　投票の対象は、先般名古屋市長選挙候補に市議会議員団が担ぎだして拒否された「石田芳弘氏』と元愛知県の総務部長だった「御園氏」の二人。
　投票結果は御園氏となった。

　御園氏は、過去に２階県知事候補に名が挙がりながら候補にはならなかった経緯がある。まぁ三度目の正直といったところなのだろうが、私は石田さんにやってほしかった。
　今現在名古屋市議会がごたついているのは、河村市長のいう減税実現のためのリコールというだけではなく、市民感情としては役所・行政への機能を持たない議員へのいらだちが結構大きいものがある。これは単に名古屋市議だけの話しではなく、愛知県議に付いても同様のことがいえる部分が大きい。
　
　こうしたチェック機能を持たない議員たちが選択した『元県総務部長』ではまたまた役所主体の行政になって行かないか？私が穿った見方といわれるだろうが、県議たちは『石田』というチェック機能を持った改革派をはじき飛ばして、自分たちが扱いやすい人を候補にしたのではないかと。
　
　４選をやめて優待する神田さんは、前回は石田さんと争ったので自民党を拝啓にしていたが、それまでは民主もそこに乗っかっていた。今回は神田さんが降りたことで自民党が相乗りも考えているようだが、『御園さんがそれ（相乗り）はない』といっているが、適切な候補者がないと下手すれば自首投票で、実質みその投票になりかねない。そうなると、役人手動の体制が整って行きそうな気がしている。

　昔、県の仕事の一部をになったときに県の役人たちとかなりやり合ったことがあるが、書類至上主義の役人は書類上にミスがないように実態を改ざんする。それを見た県議たちもすんなりと受け入れる。しかし、裏を指摘されるとそれなりに強硬に対処してくれる県議と、何の対処もしない県議に分かれる。
　特に若手の県議は、勉強不足もあって、名だけの人も多くいる。（これは名古屋市議にもいえること）

　と、過去の経験を思い起こして行くと、今回の民主党の決定は、県議に取っての無難な道を選択したと思う。名古屋市会のようなごたごたを再現したくないからだろうと。

　できたら、石田さんには民主の決定を無視して出てもらいたいもの、そして御園さんをおろしてもらいたいものだ。