2010年09月21日

検察の証拠資料改竄に思う

 先日裁判で無罪になった村木という局長さんの裁判で、証拠資料になるはずのフロッピーディスクの保存日付が改竄されていたという。
 私は、コンピュータを扱う仕事についていながら、いや、ついているからこそ思うのかもしれないが、いろいろな物の証拠とするにはデジタルデータというものの怖さを売ったてきている。その怖さが今回証明されたような気がする。

 デジタルデータというものは、多くの場合紺ユーたなどの何らかの媒体に保存される。そしてそれはプリンタに出力しない限り、紙になることはない。そしてフロッピーディスクなどに収まっているときは人間の目には見えないものなのである。しかも、それは多くの場合強力な磁気を近づけると消滅す絵うことすらある。最近は府フロッピーディスクなどを持つPCすらなくなりつつあり、CDやDVDにh除損することも多いが、フロッピーディスクに代わるものがUSBメモリである。これもフロッピーディスクと同じで改竄はいたって簡単である。
 人間が手書きする紙媒体の場合(これらはアナログデータの代表)には、書き遺した人間の筆跡が残る。ところがpcなどを使って入力したものは、筆跡というものは残ることはない。よく業界では『電子署名』というものを使えというが、これは半個と同じで誰がそれを使用したかまでは分からない。筆跡とはその残されたデータの重みはかなり違っている。
 いつだったか前にも書いた記憶があるけど、『白い巨塔』という小説では、証拠のカルテが書き直されていた。しかし、それは書き直した人間の筆跡があり、修正箇所がはあっ切りと残っていたのだ。 しかし、今医療の世界では電子カルテに移行しようとしている、特に大病院ではその傾向が強いが、ここには筆跡は残らないのである。電子署名などを使う前提であるが、これも完全に信用できるものはない。さらには、コンピュータの世界では、パスワードなどをかけたとしても、それに長けた人間は何の困難もなしに改ざんすることもできうる。

 こういった非常に恐ろしい時代が迫ってきている。それをどのくらいの人が恐怖と理解しているのかと、かなり心配している。
 過去に、私は郵便貯金のデータを改ざんされたことがある。ただ、その時は善意のプロテクトプログラムがその改竄操作によって私の講座を封鎖してその後の捜査ができないようにされて難をのがれたが、これがそういった全にではなく、悪意の人間が立ち向かったときはと考えると本当に恐ろしい。

 コンピュータという装置は、人間の生活に無くてはならないものになってしまったが、その裏では人間を落としこむ大きな危険があることを知っておいてほしいものです。そして、十分な注意持ちつようです。

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