化石の戯言

　今回は一話完結でないものになっている。

　娘とその同級背うの女の子を殺して一審で死刑判決を受けた女の弁護を受けた佐原（田村正和）と、犯人・死刑囚（若村麻由美）のやり取り。

　ストーリーは、数年前無視目と隣の男の子を殺した女の話に表は似ているけど、タイトルバックに流れる題材は松本政調の『疑惑』ほかだったりしている。

　そんな話はどうでもよくて、このドラマの若村の演技にはちょっと恐ろしさを感じる。彼女は若いころから好きな俳優ざんだけど、あの海坊主みたいな旦那と結婚したときは驚きと失望だったが、その旦那が死んでまたテレビに戻ってきてから、その変り方に驚いたものだ。
　もともとうまいと私は思うのだが、ここのところ彼女の演技は真に迫るというか、彼女の演技での表情が、あまりにもそのシーンにぴったりとしているので、地でいってるのかとすら思うこともある。

　番組の中で他のドラマの予告が入っていたが、そこにも彼女は登場する。そこでも彼女の演技は、いや表情は恐ろしい。あの旦那らか何をもったのだろう？