2012年03月19日

運命の人 最終回

 最終回。これで終わった。

 前回の最後に弓成(本木雅弘)は沖縄で海に飛び込んで自殺を図った。
 機密漏洩の罪で野裁判の上告審で有罪判決を受け新聞記者の職を辞めたことが自殺という方向に行かせたのだろう。しかし、私はこの行動でこの新聞記者を否定したくなったのだ。
 人は自分で命を絶つということに抵抗をもっている私で、自殺に向いてい行く人を信用できないからなのだ。ドラマの中で、沖縄の集団自決の話がしっかりと語られていたが、この行動にもなぜこうした行動を取らねければ行けなかったのか、そうさせた連中を心底憎む私だから。

 弓成という記者は、最後は沖縄の詩文に沖縄の戦中、戦後の話を取材して記事を書いている。これを最終的にするのなら、自殺をしないで力を振り絞って書いていればよかったのではないか?と思う。人事だから簡単にいう」と言われそうだが、本当の新聞記者なら、命立つのではなく、命をかけて書けばよかったのではないか?それが真の新聞記者ではないのかと思いもする。

 ドラマの最後は、交通事故で意識不明になっている弓成を妻・由里子(松たか子)が見舞い、そして由里子が『私も沖縄に住む』といわせている。
 この結末には、なんかすごく違和感を感じた。なぜなのか、私自身がわからない。こんな結末でよかったのかって??折角沖縄の抱える問題を描きながら、弓成夫婦の見方によってはのハッピーエンドが何か違うって思わせている。そうだ、事件の問題の一方の三木昭子(真木よう子)の結末が私にははっきりと見えなかったことが、弓成の終わり方に違和感を覚えさせたのかもしれない。

 沖縄の米軍移転問題がとやかく言われている今、その問題の源である事件を取り上げていながら、最後は突っ込み不足だったかなぁ、と私の最後の感想。

 女優二人。松たか子、真木よう子。羽田空港ですれ違った時のシーンを見て、まだまだ松たか子が上だなぁと。女性としての成熟度が違うのかな?まぁ、事件からかなりの年月を経過しての、演じる年齢と彼女らの実年齢のギャップを埋める演技力の差かもしれないな。
 松たか子はいうことのない女優、真木よう子にはもう一つ皮を向いた女優になるよう期待をして。

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この記事へのコメント
この作品は大河ドラマ枠でやってもらわないと 限られた時間ではもったげないと思う
原作はもっと深く 大きな作品です
ドラマ用じゃないから 中途半端に感じちゃうかもしれません …皆に読んでもらいたいな
Posted by えむこ at 2012年03月19日 23:27
暴露的なんで、中途半端んでしょうね。
小説のことは私は云々するつもりは。。。
Posted by 生田生田 at 2012年03月20日 00:08
 

  
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