2016年09月18日
仏さんに惚れ込んで。。。4 江南市音楽寺。荒神像
惚れ込んだ仏像は三体で、それらの紹介は前回までに簡単に紹介した。ということで、今回は、惚れ込んだ三体ほどではないものの好きな仏像の一つを消化します。
6年前から趣味で木彫りを始め、多くが円空仏を彫ることに時間を費やしている。始めて2年を過ぎた頃にテレビを見ていたら円空仏の話が出てきた。予定してみていたのではなく、なんとなく見ていたら、たしか北野武の番組だったかと思うが、そこで円空仏の画像が出てきたのだ。
それを見た途端に、その顔の表情に心打たれた。それまでに知っていた円空仏とはかなり違った印象を受けたのだ。その衝撃から、一度はこの仏像を彫ってみようとも思いたった。
その仏像の名は、「荒神」。愛知県、江南市にある音楽時のもので、ある世界ではかなり有名は仏像である。(と言って、当時知らなかったのだから、恥だよなあ)
映像で見てから1年くらい経って、音楽寺を訪れ実物にご対面した。なんともカントもいい表情をしている。これまでに惚れ込んだ三体の仏像とは全く違う世界のもの。惚れ込んだ三体は、いわゆる仏教の教義の中で主流となるものだが、荒神はそういった立場ではない。なのに・・・・
それから数ヶ月してから、小さいものを幾つか彫った。でも気持ちが飽き足らない。なんとか実物大を彫ってみたいと。と、そんなところに奇跡とでも言えるかのように実物大を彫るのに最適の大きさの材料をいただいたのだ。切断するところなど全くない。たてよこ奥行きほぼ実物そのもの。まさしく荒神を彫るために頂いたかのような材料だった。
彫り始めた。うわぁ。予想外の材料の硬さ。ケヤキだったのだ。素人に毛が生えた程度の私には、かなりきついもの、それでもめげずに挑んだ。ノミもまともなものではない、父親が日曜大工で使っていたノミやら、ホームセンターで買ってきた安物のノミで、硬い材料に負ける。負ければ余計に彫れなくなる。もう2日に一度ノミを研ぐという悲惨な戦いだったが、なんとか3ヶ月かけて彫り上げた。
出来る限り同じようになるような模刻を目指していたけど、頭の部分は実物は朽ちているのでそればかりはコピー出来なかった。が、まぁ似たような感じで収めた。
左の写真がその彫り上げた荒神像。本物のような表情からは遠いものだけど、この時の私の技量ではこれが精一杯。昨年の春と秋のグループの展覧会に出品しました。
この大きさでの作品があまりないので、ちょっと目を引いたようでしたが。。。。
まだこれからも、機会があれば、また今度は彫りやすい材料で挑戦したいと思っている。
この仏像=荒神は、私は惚れ込んだ三体とは気持ちが違った意味でのほれこみ。この荒神は、顔の表情とその造形の面白さに惚れたのだ。つまり、私の中では仏教とは離れた気持ちで好きになっているのだ。
6年前から趣味で木彫りを始め、多くが円空仏を彫ることに時間を費やしている。始めて2年を過ぎた頃にテレビを見ていたら円空仏の話が出てきた。予定してみていたのではなく、なんとなく見ていたら、たしか北野武の番組だったかと思うが、そこで円空仏の画像が出てきたのだ。
それを見た途端に、その顔の表情に心打たれた。それまでに知っていた円空仏とはかなり違った印象を受けたのだ。その衝撃から、一度はこの仏像を彫ってみようとも思いたった。
その仏像の名は、「荒神」。愛知県、江南市にある音楽時のもので、ある世界ではかなり有名は仏像である。(と言って、当時知らなかったのだから、恥だよなあ)
映像で見てから1年くらい経って、音楽寺を訪れ実物にご対面した。なんともカントもいい表情をしている。これまでに惚れ込んだ三体の仏像とは全く違う世界のもの。惚れ込んだ三体は、いわゆる仏教の教義の中で主流となるものだが、荒神はそういった立場ではない。なのに・・・・
それから数ヶ月してから、小さいものを幾つか彫った。でも気持ちが飽き足らない。なんとか実物大を彫ってみたいと。と、そんなところに奇跡とでも言えるかのように実物大を彫るのに最適の大きさの材料をいただいたのだ。切断するところなど全くない。たてよこ奥行きほぼ実物そのもの。まさしく荒神を彫るために頂いたかのような材料だった。
彫り始めた。うわぁ。予想外の材料の硬さ。ケヤキだったのだ。素人に毛が生えた程度の私には、かなりきついもの、それでもめげずに挑んだ。ノミもまともなものではない、父親が日曜大工で使っていたノミやら、ホームセンターで買ってきた安物のノミで、硬い材料に負ける。負ければ余計に彫れなくなる。もう2日に一度ノミを研ぐという悲惨な戦いだったが、なんとか3ヶ月かけて彫り上げた。
出来る限り同じようになるような模刻を目指していたけど、頭の部分は実物は朽ちているのでそればかりはコピー出来なかった。が、まぁ似たような感じで収めた。
左の写真がその彫り上げた荒神像。本物のような表情からは遠いものだけど、この時の私の技量ではこれが精一杯。昨年の春と秋のグループの展覧会に出品しました。
この大きさでの作品があまりないので、ちょっと目を引いたようでしたが。。。。
まだこれからも、機会があれば、また今度は彫りやすい材料で挑戦したいと思っている。
この仏像=荒神は、私は惚れ込んだ三体とは気持ちが違った意味でのほれこみ。この荒神は、顔の表情とその造形の面白さに惚れたのだ。つまり、私の中では仏教とは離れた気持ちで好きになっているのだ。