2007年11月20日

赤福 営業縮小せず・・

 今日の夕刊によると赤福は、この先営業再開で規模の縮小は行わないとのこと。つまり、大阪、名古屋の販売を縮小するつもりはないということのようだ。

 ん?? 大体、今回のような問題は、なぜ起きたのか?それは、本拠地の伊勢以外で伊勢の土産を販売しているところに問題があるのだ。
 昔々は、輸送手段が未発達で、伊勢から名古屋、大阪まで運ぶとなるとかなり時間がかかったから、遠隔地の販売なんて考えもしなかっただろうが、鉄道という輸送手段の確立で名古屋、大阪での販売が可能になった。そのために、多くの商品を作らねばならなくなった。
 たくさん販売すればそれだけ利潤は上がろうものの、残品という問題が必ずといっていいほど生じる。多量販売をするためにはたくさん作る。売り切れを作るよりもということになっていく可能性は大きい。
 この辺りに、食品加工の落とし穴がある。何も食品だけではないが、食品の場合には腐食という問題が付きまとうので余剰生産物は問題になる。
 
 こうしたことが、残品の再利用という方向に行くのである。これは、利潤確保という使命を負わされると、なりふり構わずこの道を辿るようになっていく。今回同様の食品業者のトラブルは、全てこの類にまとめられるだろう。

 食品の残品を作らないためには、全てを販売すること。つまり余剰生産をしないことなのだ。これはとりもなおさず、企業を縮小する方向に繋がるはずなのだが、赤福の経営陣は『営業規模縮小はしない』と明言している。

 言葉を裏返すと、「赤福の商品を、客はこれまで通り買う」と判断しているわけである。客をなめているとしか思えないのだ。赤福が昔々大きく伸びた戦後の甘いもののなかった時代とは大違いで、甘いものがないわけではない、あまり過ぎるくらいある現在の世。いつまでも赤福でもあるまい。
 それに、今や伊勢名物をいただいても、「なんだ名古屋で買えるものを」とありがたみはないのである。伊勢で買うお土産は、本当は伊勢でしか売っていないものにしたいものだ。

 伊勢以外で買えるものは、伊勢土産ではないと思うのだが。

この記事へのトラックバックURL

この記事へのコメント
赤福、好きなので名古屋でも数量限定で売って欲しいです。
赤福でなくても、あんころ餅でいいやって思うようになってきた。
餅は消費期限が短いが、あんこは長い。
それゆえの事件でしたね。
Posted by みりん at 2007年11月20日 23:41
限定販売は理解できますよね。
 今回の私の気持ちとしては、経営者が反省していないなぁ。。。といったところからでして。
Posted by 化石こと生田 at 2007年11月21日 00:19
 

  
2015大津・京都の旅
1泊2日のドライブ旅行
2015北海道・道東の旅
1週間870kmのドライブ旅行
大学OB会と
50年ぶりの鎌倉
OB会の後に鎌倉と横浜に行ってきました
15年年頭 広島宿泊の旅
鞆の浦、竹原、宮島に行きました
14年秋 京都宿泊の旅
久しぶりに新幹線に乗りましたが・・・
13年秋 京都ドライブ旅
京都の紅葉の名所・毘沙門堂に行きました
12年秋 室生寺ドライブ旅
すてきな観音様と再会です
室生寺五重塔
12年秋 京都ドライブ旅
1年ぶりの京都です
三千院
10年秋 平泉ドライブ旅
4泊5日 2000キロの一人旅です
平泉・わんこそば
   
10年夏 室生寺 日帰り旅
素晴らしい観音さんに出会いました
室生寺・五重塔
10年初夏 宇治・長岡 日帰り旅
09年11月26日久しぶりに黄檗山満福寺・六地蔵・法界寺谷寺・長岡天神
布袋さん
09年秋京都 日帰り旅
09年11月26日久しぶりに 紅葉がきれいな京都
南禅寺の紅葉
08年秋京都 日帰り旅
08年11月25日貧乏・一人・日帰り旅の記録です。
鳳凰堂を望む
観光シーズン 京都の歩き方
京都市・地下鉄 東西線沿線
09年浅草と川越
浅草観音
07年信州の旅
上田城内
アクセスカウンタ
プロフィール
生田
生田
 トップの写真は、我が家の庭で、鳥達につつかれ実もなくなり枯れ果てた柿の枝です。人生も同じで、仕事仕事で突き回されてここまで来て、落ち着いたら、だんだん枯れていくんだという思いです。  
オーナーへメッセージ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。 解除は→こちら
現在の読者数 24人
QRコード
QRCODE