化石の戯言

　浜岡砂丘の駐車場の河津桜の並木を通り過ぎて、海岸に歩いていく。うっそぉ。見えるのは木ばっかりじゃん。。砂なんて見えないよぉ。数は少ないが歩いていく人がいるので、それでも砂丘は、海はあるのだろうとついて行く。でも、そっちに行く人本当に少ないよ。
　
　どのくらい歩いた？たぶん数百メーターだろう。道が分かれるが、案内標識がいい加減。どっちに行ったらいいのやら？？？海とおぼしき方から来る人に質問。
　「あっちは海ですか？」
　「そうです。」
　「左の方に帰ることできます？」
　「できないよ」
　「えぇっ？？？？」
と、ここでサラリーマン風の男女の数人の一組。「昨日もいったから大丈夫だよ」と、言う。ならばとついて行くが、途中で獣道の方に行くので、不安になってついて行くのやめ。しばらく歩くと海岸に出る細い道、それをあがるがフェンスにぶつかる。しかし、破れているのでそれを超えると・・・･

　うわ～～～～～～～海だぁ。
　ここまで、耳にうるさい音が聞こえていたのは、波の音だったのだ。耳の悪い私には、なんか機械がうなっているようにしか聞こえなかったが、かなり荒れている海の、その波が崩れる音だったのだ。



　それにしても海の色が青くない、黒いよぉ。灰色だよぉ。黒い海は日本海でさんざん見てきたけど、その黒とも違うのだ。荒れた海はこんなに黒いの？

　車を止めてから歩いて、汗をかいた。コートを着てくるのではなかったと思ったが、海風が体を冷やす。汗を冷やすからよけに冷たく感じる。コートを持ってきて正解だった。

　海からの風を受けながら、砂浜よりもかなり高いところを御前崎の方に歩いていく。遠くに四角い建物が見える、たぶん、浜岡原発だろう。海からの風とモヤで霞んでいる。


　怪しい建物のように見えるぞぉ～～～～～～


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　1000円とリッター19.2キロの旅　の連載
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