2010年09月21日

木彫り 執金剛神の完成

 先日から彫っていた仏像(仏さんではないけど一般に仏像という)は、実は『執金剛神』という仏像の中の『新』といわれる分野の仏像。
 円空物の中ではかなり有名なものがある部類で、参考にしている本の表紙も飾っているくらいだ。以前にも挑戦したのだけど、どうにもイメージが違いすぎて自分自身で納得がいかなかった。大体が今まで彫ってきたものは、一番最初のものはとにかく彫ってみようというだけのことで始めたので円く物からほど遠いものになってしまったけど、それはそれで味のある私の好きな作品になっている。

 始めてから5カ月近くになった。途中彫れない時があったし、円空さんとは関係のないものを掘ってもいたのだが、これまで彫った円空さんを頭に描いたものは、15体、ストラップ用も含めると18になるがとにかく納得がいくものは数少ないし、今見返すと、おやまぁというようなできのものがたくさんある。
 大体彫っているときは真剣なので、出来上がってホッとして、そのでき具合を公平に見るなんてことはできはしない。やはり時間をおいて、じっくりと人の目になってみる必要があるのだろう。
 今回の『執金剛神』は、出来上がったばかりで公平な目で見るのは無理かもしれないけど、なにはともあれ、これまで彫ったものとはな借り違って見えることは確か。


  とにかく、これまで深く彫りこんだことがないから、他の彫り物とはかなりイメージが違って見える。実は、これでも彫りは浅いようで、円空さんの本物はもっともっと深く彫りこんでいる。そこまで行きつくにはまだかなり長い年月を必要とするのだろうけど、趣味の段階で、まずはこのくらいが一区切りかなぁと思う。
 今回の『執金剛神』は、彫り始めのときに記事にしたように薪を使っているが、その薪が杉でかなり硬かった。その硬かったことが彫刻等を入れるには力入ったものの、彫った通りに木が残り、これまでのホワイトウッドのときのようにボロボロもろく崩れることがなかったのが幸いだったようだ。
 やはり、いいものを彫りたいと思ったら、いい材料を使わねばならないのだろうと思う。

 とはいうものの、今何千円、何万円とする材料を買ってきて彫ったとしても、満足いくものは無理だろうっということで、当面間伐材の幕を使って練習である。

 いずれは、ここという時期を見つけて、お金を奮発していい材料を手に入れて、阿弥陀さんを彫ろうと思っている。


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