2010年11月04日

10年秋の平泉への旅 19 平泉・中尊寺その4

 本堂を後にまた坂を上って行く。といっても、もう急な登りではなく平坦に近い。
 (今になって月見坂の意味が不思議に思えて。。 これだけの杉木立の中では空を見上げてもそんなに広い空が見えるわけではない。前夜のような満月が出たとして、この坂から見るのだろうか?もっとも、昔=800年くらい前は杉の木もこんなに大きくはなっていないだろうから、もっと広い空だったかもしれないけどね。月見坂は東西に延びているから、満月は坂から見えるのかなぁ?前夜見たかった。)

 左側に本堂に比べてれば小さいが、これまでの他のお堂に比べると大きなお堂がある。不動堂のようだ。階段の代わりにスロープがつけられているが、いつ頃つけたのか、なんとなく新しいような気がする。


 やっと、中尊寺はお目ざめになられてようで、本堂以外で扉が初めて開いている。

 中尊寺の仏様たちは、どうも大きさに関して大ききはないように思える。お堂中の須弥壇こじんまりとしているものが多く、その中に収まるのでどうしても小さいものにならざるを得ないようだ。
 大きければいいというものでもないが、拝謁するのにお顔が遠くてはっきりしないので残念に思える。(それに写真では遠くて小さくてフラッシュも届かないのだよ。なので写真は没)
 
 腹の中で、そんな罰当たりなことをぶつぶつ言いながら外に出た、とそこでお地蔵さんに出会った。(お地蔵さんだと思うけど・・)
 本当はこういう石仏をとるときは、三脚立てて絞り込んで時間をかけて撮るものなんだけど、そこまで芸術写真を撮ろうというわけでもないしなぁ。。。
 もう少し、コケなんかのコントラストが面白いとそんなこと考えたかな?

 この不動堂の月見坂の反対側に峯薬師堂がある。ここもやとお目ざめになったところのようで、売店の女性がお堂の前の掃除をなさっている。お堂の扉が開いているので、お堂の階段を上ってできるだけ仏様に近いところまで足を入れて写真を取ってきた。やはり仏さんとの間が近くある程度フラッシュの光も届いていたので、編集はしやすかった。しかし、白毫が反射で光るのはいただけないなぁと、今になって反省。


 ここで時間を見ていないけど、あちこちのお堂の前の売店が開いていることに気付いた。ということは、中尊寺の目覚めは9時ということかなぁ。お堂の扉もあいているよ。


 この先金色堂までの間にいくつかのお堂をとっているけど、なんかいまいちな写真ばかりで私自身のカメラの腕前に自信喪失状態。
 下の写真は、金色堂に向かって少し登って行く途中のもの、緑一色なんだけど、これが2週間すらい先には真っ赤になるとお堂の前の売店の女性が話されていた。


 この月見坂では、紅葉の季節で天気がいい時ならば、これまで見てきた京都の素晴らしい紅葉より以上の景色が見えるかもしれないなぁと想像して、悔しい思いをしている。(遠いところに少し赤いものが見えるかな?)

 本当はこの日でも太陽さえ出ていれば、緑そのものがもっときれいに生えているのではないかとも思う。なんにしても悔しい。

 売店の女性(美形でいらっしゃったよ)と話を交わしたのだが、今年の状態だとあと10日から2週間先くらいに最盛期になるんではとのことだった。でも、そんな時期になるととてもではないけど写真なんて撮ってられないくらいの人が押し寄せるんだそうです。
 そんな人ばかりの頃がよかったのか、紅いものが見えなくても人がいない時の方が良かったのか・・・・・人それぞれ悩むでしょうねぇ。

 ほんの少しですが、紅いものがあったという証明をしておきます。


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