化石の戯言

　どうにも本編にあんまり関係ない話が大手を振って歩いている。まぁ、清盛（松山ケンイチ）の友人ということで義清（藤木直人）の話を取りあげているのだろうけど、義清と鳥羽院の嫁さん・待賢門院（檀れい）との不倫をここまで取り上げる必要性がわからんなぁ。清盛が吉清救出をするということで清盛の性格を描こうというのだろうか?でも、あのいじけた感味の清盛と義清救出はなんとも私にはなじめなくて。

　所で、藤原忠通（堀部圭亮）や藤原頼長（山本耕史）がオハグロをしている。平安期の出てくる時代劇で男のオハグロは珍しいのではないか?この時代はなにも男だけではなく女もオハグロを一定の年齢になるとしていたというのだが、その割にはオハグロをしている人間の演技が少ない。
　どうして、オハグロをしているのとしていないのとの差がでいているのか?この辺りは何か解説でもしてくれいないと視聴者にはわからないのではないだろうか?最近は江戸時代ものでも女のオハグロは見かけないから、多くの人がオハグロには違和感を感じているかもしれない。大体男のオハグロって、江戸期にはないし、知らないと思うのだよね。

　本編に戻って。
　待賢門院（檀れい）と鳥羽院のこれも嫁さん・得子（松雪泰子）が鳥羽院の前で取っ組み合いをするんだけど、なんや知らんけどいじけた鳥羽院の嫁さんたちもいじけてけんかするんだろうけど、本編にあんまり関係ないことだし、こんなに長く出す必要ないとおも。
　そんなことよりも、もっと清盛の本質を描くシーンがたくさんあってもいいように思うのだよね。

　まぁ結果的には義清と待賢門院の不倫は鳥羽院の元に誰かがチクったので義清は鳥羽院からとがめは受けないものの何やら自棄になってますねぇ。家に帰って桜の花びらをくれる娘を蹴飛ばすとは。そして、清盛とあって散々殴られた挙句に、髪をおろして清盛から去っていく。
　**最後のナレーションで佐藤義清が後の西行といっているから、西行と清盛の付き合いを入れておきたかったということか?しかし、描き方がちと変だよなぁ、って思う。分からん。


　それにしても、清盛と義清が飲むシーンなんかも暗いねぇ。。。。これもいじけているからなんだよね。笑い飛ばすくらいのシーンがほしんだけど、なぜか暗い方に暗い方に話をもって行っている。