2012年05月29日

37歳で医者になった僕 第8回

 先回の終わりに入院した患者・伊達(竜雷太)は、この病院の部長医師・佐伯(松平健)の高校の時の恩師だという。入院以来かなり横暴なしぐさでスタッフを困らせている。モンペと、呼ばれている。モンペ、つまりモンスターペイシェント、問題のある患者ですなぁ。。。
 今回は、こんなモンペのお話のようです。

 この伊達の担当に、研修医の下田(八乙女光)ガ宛がわれているが、本当に研修医をモンスターペイシェントに充てるか?しかもこの患者はいがんなんだろ?
 この伊達、ガン患者の割には検査を渋っている。担当の下田が説得にあたろうにもOKを出さない。

 **冒頭の話は、紺野(草薙剛)の恋人”すず”が紺野の部屋で生活を始めた。、朝弁当を作り、その弁当を研修医の沢村(水川あさみ)の分まで作るという。。。一種の“恋人は私”を誇示したんですかねぇ。

 教授回診で佐伯は伊達を診察。(診察してねぇよ)「検査を受けてくれ、出ないと治療できない」からと。当然といえば当然なのだが、そのほかに何もない。病室を出るときに伊達は佐伯に、「医学部合格すた時にいった私の言葉を覚えているか?」と。これには佐伯は答えない。再度の問いに『かなり昔のことですから』と。教師と教え子の隠れた葛藤ですなぁ。教え子はそれなりに教師への教師が思わぬ感情をもっているものです。よくあること。

 伊達と研修医の下田が階段から落ちる。下田は落ちる伊達をかばったようだ。紺野はこのことで伊達を罵るかのように怒る。そして伊達の持つ古い手紙にもケチをつけるが、伊達は何も言わず。
 下田が病室に入る、伊達は『済まなかった』と謝り、けがの状態を心配する。そして検査を受けることになる。検査では病状(肺真菌症)が進んでいる。

 検査後、伊達は紺野を呼び出す。そしてしみじみと話をするのは『年老いる』ということ。年老いると昔の栄光にしがみついているだけだというようなことを。(これは今の私の気持でもあるなぁ、実感)
 紺野が効く。伊達が佐伯に医学部合格の時にいった言葉を。「今の気持ちをわえすれるな」だと答える。そして咳こむ伊達。

 
 モンスターペイシェントは、確かに病院の頭痛の種なのだが、この問題の患者にもいくつかの種類があると思う。
 一概に理不尽なことばかりを言うだけの患者だけではない、本当にその病院のしていることの問題点をあぶり出していることも多いものなのだ。院内で頬被りされている問題点を指摘していることが多いのだ。しかし、それは医療側にとっては痛い指摘であり、さらけ出されることを嫌い、患者をモンスターと呼ぶこともある。
 これは現実に私が大病院で経験していること。医師のみ抜けない病状を訴えたために怒る医師がいた。それの態度を問い詰めただけなのに、モンスター扱いされたこともある。一言謝れば済む問題なのだが、医師はなかなか謝ろうとはしない。謝るのは沽券にかかわるといいたいようだ。

 患者は100%の信頼を医師に置くことができればいのだが、時にはそれができないこともある。中には50%も信頼できないことすらある。そうした患者の気持ちを医師はくみ取るべきなのだが、そういったことがわからない医師も多いのは確か。医師は患者より頭がいい、えらいと思い込んでいる医師、看護師は願い下げだ。

 
 伊達が血を吐いた。救急処置をする新見(斎藤工)に突き飛ばされれた下田。処理の甲斐なく伊達は息を引き取る。さて、この先は次回に持ち込まれた。

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