2012年07月01日

ガンのお薬・治療の現状

 昨日の夜、NHKの特番でガン治療の現状に関する番組があった。

1:小児ガンの子供を拠点に集めろ。。。
 本当にそれでいいのか?確かに拠点に集めて集中的に治療を行うことで、救えるものが多くなるかもしれない。しかし、その拠点に近い子供はいいだろう。遠くに住む家族は一体どうなるのか?子供だけをその拠点の病院に預けるわけにはいくまい。当然少なくとも母親が付き添うことになるだろう。その宿泊費など生活は一体どうするのだ。金がかかるのは当然と言いたいだろう。そうなれば、命を金でしか買えないことになってしまうのだ。
 本来は、拠点ではなく、いたるところに専門の医師がいて診察し、手術などを必要とするときにだけ拠点を使うべきだと私は思う。

2:新薬の開発の治験の許可
 日本ではガンの新薬が開発されてもそれを臨床で試すための許可が下りないという。役所の馬鹿たちは、『安全』というのを楯にとってわけのわからないものは許可しないのだ。患者になったことのない人間に患者がどれほど新しい技術を待ち望んでいるか分からないだろう。
 死を宣告されたような印象でいる患者にとって、新薬の治験で命を落とそうとも同じことなのだ。あわよくば命が長らえるのであれば、危険を承知で治験を受けようとするのだ。
 役人の馬鹿さ加減は、新薬の開発に対しての3つの省の縄張り争いもある。昨夜は小宮山大臣が、これからは『国家戦略室』(古川さんの担当)が行うのでこれまでとは違うというようなことをいってはいたが、遅い。いつから始まるではなく、明日からでも始めなくてはいけないのだ。

3:どうしようもない現状
 番組を見ていて、現状を嘆くばかりで、改善するという方向が見えていないのだ。ガン専門医の養成をどうする?そんな話があるようで、結果はないに等しいのだ。大学というところ、上から目線の団体が、本当に患者の治療をしようとしているのだろうかって・・・・・
 現実にガン治療に通っているわが身としては、大病院の患者への取り組み、大いに疑問を感じている。大学間の、いよ区間の縄張り争い、学説争い。こんなのがはびこっている限り改善は望めないだろう。
 薬価の話が出てこない。これは、開発に金がかかるから当然出来上がったものは高くなると。。。。しかし、開発直後から保険適用の認可が下りまでの時間が長すぎるのだ。

4:治療にかかる費用
 ガン治療の治療では先端技術を使うと保険が適用されない。たとえば圧放射線治療は1回300数十万円すると言われている。こんな金どれだけの人が用意できるというのだ?昨日も書いたけど、薬価が高すぎる。私は、何とか今は支払えるがこれが長年このまま続くとなるといつ支払いができなくなるか分からない。
 命は金である。金がなければ治療は受けられないのだ。それを緩和するための方策が保険診療なのだが、その保険適用の認可が下りなければ、金持ちしか落ち落ち病気になっておれないのだ。


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 ガン患者になって初めて、見えてきたものがある。何事も、体験して初めて見えるものなのかもしれないが。。。

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