2015年07月06日
円空・木喰展 名古屋
今日は、目下名古屋松坂屋で開催されている「円空・木喰展」を見に行った。
なんで、円空と木喰が一緒に展示されるのかよくわからない。時代は両人とも江戸時代だが、少々年代が違っていて相見えることはなかったと思うし、これまで見てきた写真での印象では作風も信仰(宗派)も違うように思うのだが。
小島梯次という名古屋大学卒業の美術史家の考えなんだろうなぁ。この人は、円空学会やら木喰学会やらのトップをされていると書いたとか。でもなぁ。。。。
円空と木喰では、かなり作風が異なると私は思っている。それに宗派の違いがどことなくあるのかも。円空は天台、木喰は真言ではないかと思う。まぁ江戸時代のこの両宗派には大きな違いはないのかもしれないが。
今回の展覧会では、正直言って木喰の引き立て役に円空が回ったといった印象受けた。会場に入ると木喰仏がいっぱい。それもかなり売れっ子の像が並んでいる。彫りもしっかりとしたモアのが多く、ほとんど実物を初めて見ると言っていい私には、へぇ〜〜〜という感じだった。円空とはかなり”ノミ”の使い方にも違いがあると。円空にはほとんど見られない”丸ノミ”も使っているし。。。。
木喰仏で興味をそそられたのが、「子安観音」の数だ。なぜ木喰はこれだけの数の子安観音を残したのだろうか?必ず謂れがあると思うのだが、これは大変に気になることだ。
木喰さんが終わって、円空さんの作品の部屋に。ん????木喰さんに比べると扱いがぞんざい、そんな印象を受けるほどに何か円空仏の印象が悪く感じるほどの展示。作品もいろんな年代のがあるが、正直言って展示の作品は、イマイチなものが多かった。仕上げがぞんざい、ということではないのだが、木喰仏の仕上げがかなり綺麗であるのに比べて、保存状態が良くないと言われてもしょうがないように欠けていたり、仕上げも完璧ではない作品に出会った感じがする。これまで幾つかの寺などを見てきているが、こんなに仕上げが悪いことはなかったように思うのだが。。。ということで、円空仏は木喰仏の引き立て役をしてしまったといった感じは否めないなぁ。円空仏の方が好きな私には、嫌な展覧会だった。
とはいうものの、これだけ沢山の木喰仏に接し、ちょっと木喰さんの印象が変わったかな。でも、造形的な面では私は中期から後期の円空さんの方が好きだということには変わりはないけど。
人それぞれ好き嫌いはある、私の趣味、好みを押し付けるつもりはさらさらありません。できることならご自分の目でお確かめいただきたいと思います。(入場料1100円也です)
なんで、円空と木喰が一緒に展示されるのかよくわからない。時代は両人とも江戸時代だが、少々年代が違っていて相見えることはなかったと思うし、これまで見てきた写真での印象では作風も信仰(宗派)も違うように思うのだが。
小島梯次という名古屋大学卒業の美術史家の考えなんだろうなぁ。この人は、円空学会やら木喰学会やらのトップをされていると書いたとか。でもなぁ。。。。
円空と木喰では、かなり作風が異なると私は思っている。それに宗派の違いがどことなくあるのかも。円空は天台、木喰は真言ではないかと思う。まぁ江戸時代のこの両宗派には大きな違いはないのかもしれないが。
今回の展覧会では、正直言って木喰の引き立て役に円空が回ったといった印象受けた。会場に入ると木喰仏がいっぱい。それもかなり売れっ子の像が並んでいる。彫りもしっかりとしたモアのが多く、ほとんど実物を初めて見ると言っていい私には、へぇ〜〜〜という感じだった。円空とはかなり”ノミ”の使い方にも違いがあると。円空にはほとんど見られない”丸ノミ”も使っているし。。。。
木喰仏で興味をそそられたのが、「子安観音」の数だ。なぜ木喰はこれだけの数の子安観音を残したのだろうか?必ず謂れがあると思うのだが、これは大変に気になることだ。
木喰さんが終わって、円空さんの作品の部屋に。ん????木喰さんに比べると扱いがぞんざい、そんな印象を受けるほどに何か円空仏の印象が悪く感じるほどの展示。作品もいろんな年代のがあるが、正直言って展示の作品は、イマイチなものが多かった。仕上げがぞんざい、ということではないのだが、木喰仏の仕上げがかなり綺麗であるのに比べて、保存状態が良くないと言われてもしょうがないように欠けていたり、仕上げも完璧ではない作品に出会った感じがする。これまで幾つかの寺などを見てきているが、こんなに仕上げが悪いことはなかったように思うのだが。。。ということで、円空仏は木喰仏の引き立て役をしてしまったといった感じは否めないなぁ。円空仏の方が好きな私には、嫌な展覧会だった。
とはいうものの、これだけ沢山の木喰仏に接し、ちょっと木喰さんの印象が変わったかな。でも、造形的な面では私は中期から後期の円空さんの方が好きだということには変わりはないけど。
人それぞれ好き嫌いはある、私の趣味、好みを押し付けるつもりはさらさらありません。できることならご自分の目でお確かめいただきたいと思います。(入場料1100円也です)