2017年01月16日
仏さんに惚れ込んで。。。44 円空ふるさと館 善女龍王
この像の名前は「薬師如来・善女竜王」という。本来仏像は複数の名前おもつことはないはずないんだけど、円空さんは全くそれとは関係なく、複数の名前を持った仏像を作っている。
この像は、龍を体に巻きつけ、頭の上に龍の頭があるからわかるかと思う。この龍がなければ、薬壺を持つ仏として、おそらく誰もが薬師如来かなと思うのだが、そこは円空さん、単純にそうは思わせてくれないのだ。
もともと善女竜王は、経典では「法華経」に登場する女性で沙掲羅龍王の三女ということなのだそうです。沙掲羅といえば、前に取り上げた興福寺国宝館にある八部衆の一つ、阿修羅の横に立っている可愛い顔の武将(?)で、なんでも雨を司っているので、雨乞いの時などに呼ばれるらしいが、沙掲羅自体よりもその娘の竜王の方がや役回りは多いようだ。
そんな話はさておいて、写真の善女竜王は関市の山の中にある星の宮神社境内にある円空ふるさと館」の奥の方に収まっている仏像である。結構大きかったなぁ。なんともにこやかななかおで一目見ただけで好きになったという、一目惚れですわ。
そ星宮神社に行ったのが2年前の8月で、到着して仏像見る前に、罰当たりが殺生な、鮎を美味しく食べたのだ。家に帰ってしばらくしてから、この善女竜王を2躰模刻した。像高は本物に比べると3分の2くらいかな?それに、顔がこの本物のにこやかなものが再現できなくて。(右が私の彫った善女竜王)
それにしても、円空さんて、女性を思わせる像は、なんだかふくよかだなぁ。羽島市中観音堂の鬼子母神にしてもふっくらしている。ひょっとしたら、円空さんの母親がふっくらした方だったのかもなぁ。円空さんは母親思いだとお見受けしているんですが。。。