2007年09月23日

記念堂で法話を聞く 06旅の記録 第2日 13

 第2日 上越市内を走り回る  その13
    親鸞聖人上陸記念堂・林正寺のご住職の法話を聞く

 ところてんを食べて、車に戻り、上陸記念堂に向かう。団体さんがくるのはわかっているから、少し前に行っておこうと思ったのだ。バスが来たら駐車もままならないかもしれないもの。

 駐車場で、車はすいているときはバス用のところに置くのだが、今はバスのことを考えて乗用車用に入れた。記念堂に向かった。小柄な女性が草むしりをしている。昨年話をした女性かと思って、声をかける。



 どうも、昨年の女性ではないようだ。ちょっとばかり、つっけんどんに返事が来た。話では、今は3人の女性が交代で記念堂をお守りしているとのこと。ということで、私の思い違いという指摘を受けた。
 
 記念堂を見るとお坊さんがいる。ひょっとしたら林正寺の住職かと女性に聞くと、そうだという。もうじき法話があるから聞いていったらと言う。法話を聞くことよりも、住職と話がしたかったので、声をかけようとしたら、なんとそこに件の団体さんが来てしまった。住職はそちらの相手をしなければならないから、私は声をかけることができなくなった。

 団体さんは、大阪市高槻の西本願寺系の団体さんらしい。大阪くんだりからバス旅行。皆さん私と同じくらい、いや上もおいでになる、それなりの年配の団体だ。まあこうした団体さんはえてしてマナーはよくないものだが、まあまあそんなに酷くはないと思ってみていたら、引率の僧侶がくわえタバコで記念堂の庭を歩いている。なんとまあ嘆かわしいことだ。少しは文化的な意味を持つところと考えて、タバコは遠慮するものだ。

 団体さんは、なんだかんだと歩き回っていたが、法話があるから記念堂に入れという言葉でみんな記念堂に入る。私も暇だから、それに住職がどんな話をされるの聞きたくて同じように中に入った。
 
 住職の話が始まった。親鸞の話をしている。話し方はすらすらというものではなく、時々つっかえたりする。話の調子は、落語家の三遊亭小朝を素人にした感じだ。非常にソフトである。うまいとはいえないが(失礼)、みんながじっと聴くことになるのではないかと思う。私のように、早口でまくし立てるタイプではない。おそらく多くの人が、朴訥とした印象を持つことだろう。

 住職の話に出てくる内容は、私としては目新しいものがそんなにあるわけではない。まあ、解釈が違うなぁと思うものもあるが、これは宗門の人に語るときに有効なものだろうと思う。
 ひとつだけ私としては目新しいものが。それは、親鸞が親不知・子不知を歩いて海岸を越えただろうという話だ。親鸞が流されてくる12年前に源義経がやはり親不知・子不知の岸を歩いた記録があるという。あの岸は、潮が引けば歩くことができるということなのだ。
 これまで私の読んできたもののすべてが、船で親不知子不知を越えたとあったという記憶なのだ。

 前日のあの親不知のお休みどころの写真がこれで生きてくる。
   
 昨日は、上から岸を見下ろしたが、歩けるようなところはまったくなかった。だから、とても歩けるところとは思いもしない。800年近く前と今とでは地形も異なるかもしれない。
 
 上越近くの古い資料は室町時代以降のものしかなく、それ以前のものはまったくないということだ。この越後の地は今の世でも大きな地震に見舞われる。五智国分寺も本来はもっと海の方向にあったということである。 (現在の上越市の東のほうにあったという説もあるようです。)
 魚津の埋没林もそれをうかがわせる。ということは、ある時代に大きな地震に見舞われ、海岸の地形が変わっているとも考えられる。大地震は過去の資産と飲み込むと当時に地形も変えている可能性は十分にある。

 話がそれてしまった。
 住職の話は30分ほどあったのか。暑い日で汗をかいていたが、海から吹き込んでくる風がちょっと寒さを感じさせた。


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