2016年11月14日

仏さんに惚れ込んで。。。28 荒子観音堂 護法神

 荒子観音(正式には、浄海山圓龍院観音寺という)といえば、名古屋の4観音の南西に位置する寺で、ここにはものすごくたくさん(なんか笑点の景品みたいだ)の円空仏がある。ひょっとしたら数では一番多いのではないか?
 まぁ、円空さんが、荒子観音堂の仁王門に仁王さんを作った時にたくさん出る木屑=木端を使って千体仏を彫っているのだが、それの数が半端でない。それに大きさもとんでもない小さいものもたくさん彫っている。

 実を申すと、私が生まれて初めて円空仏に出会ったのがこの寺。私の生家から自転車で行ったのだが、15分くらいでその当時は行けたと思う。何せ50年も前の話で、荒子観音の周りは田んぼだったか畑だったかと思う。
 大学の夏休みの時に、まだ円空さんが本当にブームになりかけた頃だったかと思うが、美術雑誌で知って行ってみたのだ。その当時は、今のように特定の日(毎月第2土曜日)だけの拝観ではなくいつでも見せてもらえた。それもタダです。。。。。。
 私が行った日は、暑い日だったなぁ。。。寺について、(今の本堂ではないです)拝観をお願いしたらおくりさん(全国的には坊守さん)が案内してくれて、誰もいないところでじっくりと見せてもらえた。写真も思うだけ取って行けということで。。。。その写真、フィルム何処かにあるんだけどなぁ。。。
 この時、坊守さんが「本物は触ってはいかんが、レプリカなら転がそうが何しようが構わんからと、裏手にあるレプリカを出してくれた。プラスチックのレプリカ、今はどうなったの?本物から型を取って作ったと言っていた。だから、本物と全く同じだった。
 そのレプリカこそが、私が円空仏で最初に惚れた仏像「護法神」なのだ。

 なんとまぁ、摩訶不思議な仏さん。これまで見てきた仏さんのイメージとは全く違っている。造形的に見てとても面白いものだ。何か前衛的な彫刻を見ている感じで、そのときは仏のイメージを大幅に変えられたのと前衛的なのにしかなりなショックを受けたものだ。
 おそらく当時、私がデザインではなく彫刻なんかを選択していたらかなり影響を受けたことは間違いない。ただ、デザインを専攻していたが、私の根幹に流れるデザイン意識は「いらないものは省く」ということから行けば、この護法神はその考えにも通じるものがあったのは確かだ。
 とはいうものの、彫るという作業をしないことで、頭の中から消えた?なんてことはない。常に、円空仏というものは頭の中に残っていた。だから、歳をとって何かをしようと思ったの時に、円空仏を彫るというと以外には頭に出てこなかったし、最初に彫ったのが頭にここっていた護法神だった。ただ、後になって写真や本物を見た時唖然とした。記憶が全く違うものだったから。それから数年して、写真を見ながら挑戦したが、あの本物の持つ自然の木のウネリは真似しようなんてできやしない。せめて顔だけでもと思うのだが、今の私には、まだまだ無理だなぁ。。。。いずれ、挑戦しましょう。

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