2009年05月31日

駄作?

 私は、かなりたくさんのサスペンスの本を読んでいる。一般的な小説もたまには読むが、なんと言ってもサスペンスの数が圧倒的に多い。
 小学生の時にシャーロックホームズを読んでいるのが最初。たしか5年生くらいだった。ただ、シャーロックホームズは好きではない。理由は、謎解きがあまりにも飛躍する。論理的と言われている割には非論理的な感じがしていたから。
 中学生の時に、「オペラ座の怪人」の作者、ガストン・ルルーの「黄色い部屋の謎」に出会った。イギリスの次がフランスだ。これで謎解きのおもしろさにはまり込んで、中学の3年くらいかな、エラーリー・クインの虜になった。これで、アメリカに渡ったことになるのだが。
 それ以来、いろんな外国の推理小説(当時はまだ探偵小説と呼んでいた)を読みあさった。そして高校1年の時に松本清張の「点と線」が発表された。しかし、清張は読むものの、ほかの作家のものはあまり読んでいない。

 外国のものでも、正直イギリスのものは好きではない。理由は、日本の横溝正史のものと同じようにどろどろ、じめじめで気持ちが悪いから。その点、エラリーは結構からっと読んでいた。
 これが大学を卒業するまで、いや卒業してからもかなり続いた。月刊誌だったか「エラリークインマガジン」もほとんど欠かさず読んでいたっけなぁ。
 結婚してからは、出張で全国を旅することになったので、これまた列車の中で読むためにいろいろ。。。しかし、勤め先を変わり名古屋に移り住んで、子供が生まれてからは、そんな時間もなくなったかのように・・・ エラリーからも遠ざかった。マガジンが廃刊になったこともあるかな。

 子供が大きくなって、私の仕事も変わり、東京と名古屋を往復する機会が多くなって、新幹線の中で読める本と言うことで、駅で売っているサスペンスに手を出した。そこで出会ったのが、内田康夫、斉藤栄、西村京太郎、島田荘司、夏樹静子、山村美紗。
 新幹線の中で読むには手頃なものが多いが、島田荘司、夏樹静子はそうはいかないものが。

 この中で、読むということに残っていったのは数人で、ある作家に関しては家の中に60冊以上くらいあるのではないかと思う。
 先日この作家のかなり最近の作品を読んだ。つまんないものだなぁ。。。かなり売れっ子なのだが、時折駄作がある。新聞の連載の時もそうだったが、なにやらけったいな終わり方をしていた。先日読んだものも、謎解きとしてのおもしろみもなかったし。。。。。

 有名な作家の作品が、いつもいつもすばらしいとは限らない。もっとも、その作品が読者との相性が悪いと言うこともあるのだろうが、一概にそうともいえないだろう。特にサスペンスとなると、プロットの構成で単純に先が読めてしまったり、解決に無理がありすぎたり、そういった問題があるかだろう。
 同じ作家のものをたくさん読んでいると、癖を読むようになって結論がわかってしまうことも多いもの。それを作家側が避けるために奇をてらって、とんでもないプロットにすると無理なものになる可能性も多い。

 有名な作家。作家だけではなく、音楽の世界でもそうだと思うが、一つヒットした後のものが必ずしもすばらしいものとは限らない。長く続いてい作家にはそれなりのものはあるとは思うものの、いつもすばらしいものとは限らない。

 しかし、ヒットを続けるということは、作家によって大変なことであろうが、今の時代は多くがマスコミがそれを作っている面もある。特に映画やポピューラーソングにはTVでの宣伝の力が大きい。これは本当の作品の力とはいえないだろう。
 新聞の連載小説、最近大きく話題になるものがない。一時、日本経済新聞で「化身」や「失楽園」なんていうのが話題になったが、それ以降大きく話題になるものを耳にしていないなぁ。
 
 今中日新聞などで連載中の「五木寛之・親鸞」はどのくらいの話題なのだろう? あまり他のマスコミで取りざたされていないようにも思うのだが。
 親鸞750大遠忌に向けての話題作りだろうが、ストーリーがなぁ。。。。。。

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