化石の戯言

　なんだか知らないけどとんでもなくたくさんの主役級の俳優さんを集めた三谷鋼機特有のハチャメチャドラマ。いや、ハチャメチャな動きの割には結構内容はしっかり、それに豊富。

　昭和２０年から始まるから、作者自身はとても生まれてはいない。そんなでよく書くよなぁと思いもする。ちなみに、これをかいている私は２歳である。つまり私は２歳とひと月で終戦を迎えていて、なぜかいまだに防空壕に入った記憶だけ残っている。

　このころは食料もたくさんなく住むところもあまりない時代で、とんでもなく混とんとしていた時代。私の記憶では、家でサツマイモを付加して食べて、そのあと残ったものを人の手の届くところにおいて、全員が１０メートルくらい離れたところにいたとき、近所の子供（私より数歳年上）がそれを兄弟でつかみ取って逃げたこと。（つらい思い出ですね）

　そんな時代のことがよく書かれているようにはいっけん見えるけどね。実際にはもっと汚かったように思うし、闇市はあんなに整然としていなかった。おそらくディレクターたちが知らないからこうなるのか、テレビ映りであまりリアルにできないか、どっちだろう？

　ドラマは、そんな時代に大所帯の家族を養うためにしっかり者の娘（柴咲コウ）がクラブで働きだして、そして彼女をそのオーナー（佐藤浩市）が見染めてしまって、相思相愛でと相成って、オーナーに嫁さん（天海祐希）がいるので結局は愛人という形になってしまって。。。
　ふぃ足りの間はトントン拍子の順風満帆なんだけど、おやじ｛西田敏行｝のすることは詐欺に引っかかることばかりで、弟の一人（松本潤）は東大に合格し、アルバイトで日本を騒がした経済事件の中に入り込んだり、もう一人の弟（佐藤竜太）はオーナーノア店のダンサー｛鈴木佐羽。ちょっと太った印象｝と結婚、されど店の女に手を出したからと首になって。。
　妹の一人（堀北真希、気の強さに磨きがかかりつつある）は出版社で変な作家に取りつかれていきそうだし、もう一人の妹（榮倉奈々）はお嬢様学校に行くようになったみたいで。
　
　娘が愛人になるのは反対といっていた母（富司純子）もなんとなくついて行ってしまっていて、東大に入った弟の近くには姉政子の友人（長澤まさみ、相変わらずのお嬢様役）がいて。。。。

　とにかく話があちこち飛ぶし、話題がいっぱいおりこまれるという、三谷作品の典型。実際に織り込まれている当時の風俗やら事件やら出来事を思い出しながら見ていたけどねぇ。。。
　面白いのは面白い。ただ、今の若い人にわかるように、戦争直後のもっと暗い部分のどろどろを見せてあげないと、この家族の本当の恵まれすぎた姿がわからないかもしれない。今の若人には、ひょっとしたら当たり前すぎるくらいの幸せ度かもしれないから。

　後２夜のストーリーで、どうなっていくのか、ストーリーの楽しみであり、あらさがしの楽しみも十分に期待している。  

　アメリカの美人女優といわれたエリザベス・テーラーが逝った。８０何歳かだった。

　私が彼女を見たのは、高校１年のときに観た映画「バターフィールド８」。その近くで「熱いトタン屋根のネコ」も見た。
　高校生にとって彼女の持つ印象はあまりにも女性として強烈で、雲の上なんていうものでもなかった。きれいだという思いと、大体が気の強い役だったので、身近にいたら引いてしまっただろうと思う。そんな思いが、それから先に美人に出会うと引いてしまうということになったのかもしれない。

　彼女は、子役から出ていたということだけど、それらの観たという記憶はほとんどない。出ていても気づかなかったのかもしれない。ジェームス・ディーンと共演の「理由なき反抗」『ジャイアンツ』は映画館では見ないで、後年になってテレビで見たが。理由なき反抗はいまいち記憶が乏しい。
　ジャイアンツはそれなりの記憶はあるけど、いいとこのお嬢さんで、彼女に与えられた宿命の役どころなのかもしれない。

　全体的に、庶民はという感じはまったくしない女性だった。それから『クレオパトラ』何が出は、傲慢そのものの役で、彼女の地でと言われたくらい。それがそのまま私の記憶にのこている。

　彼女については、いろんな記憶があるけど、リチャード・バートンと２度の結婚と離婚なんてことも残っている。イソシギっていう映画の題名は覚えているけど、ストーリーの記憶はない。しかし、あの映画の主題曲は一時木世の中にいっぱい流れていたと記憶している。

　また、これで、青春が一つなくなった。。。。。  

　東北関東大震災以後のいろんな問題の中で、首都圏に影響するのもには『計画停電』と『水道水放射能汚染』がある。計画停電は人の命にかかわる人もいるが、全ての人の命にかかわるということではないと思われるけど、水道水汚染は将来の人間に影響を及ぼすことになる。
　水道水の汚染は、東京だけではなく隣の千葉県松戸でも検出された。東京の頭部や千葉県の東京寄りの水源は北にある利根川水系。都内を流れる荒川や中川放水路は利根川の水系。
　
　利根川の上流は、長野、群馬、栃木、茨城。長野は別としても今回の放射能汚染問題で野菜の出荷自粛の土地と重なる。そこに降った汚染物質が雨や雪で溶けて推計に流れ込んで、それが取水されたということを想像していたけど、昨日のニュースでは専門家がそう認めていた。

　今飲んでも即人体に影響はないが、ただ１歳未満の乳児には大きな影響が出るといわれている。だから乳児の観る国は水道水を使って溶かさないようにと。

　日本の土地の上を通過する風は、基本的に西の風。東の風が内陸まで切るのは台風などの大きな低気圧の関係からではないかって思っていた。それが利根川水系の上流に汚染分室が流れていたとなると、加瀬はかなり東から西に向いて吹いたことになる。確かにここのところ強い低気圧が通ったからなぁ。。。

　しかし、本当にそれだけなのだろうかって、昔から思っていること。群馬県に北西には新潟の柏崎がある。ここの方が群馬には近いように思うのだ。考えすぎかなぁ？？